ミケランジェロ

ミケランジェロはダビデできまりです。
顔がでかいとか、髪の毛がウンコみたいとか、目つきが怖いとか、包茎だとか色々いわれていますが、諸々のやらしさを背負ってすっくと立っていて男らしい。
身長4mもあるんだぜ。
奴隷達の未完成作、すげーし、出来てないからやらしい雰囲気もあんまり無いけどやっぱり銀が見ると、ダビデに比べると世界が小さい。情報量で負けます。基本的に、ユリウス2世廟の建築との一体化を目指した作品の貴重なる残骸です。
いろんな理由はあったかと思うけど、建築と彫刻・人体との融合は、嫌々始めたシスティーナ礼拝堂の天井画で案外すいすい出来ちゃったもんだから、モチベーションなくなっちゃったじゃないかな。多分天才ミケランジェロといえども彫刻・建築の融合は「絵」空ごとでしかできなかったんじゃないかとおもいます。
システィーナ礼拝堂の天井は銀も大好きです。修復なって色がペカペカになっても大好きです。
さて、最初にかいた、ウンコ状の髪の毛と、目つきに関しては、ミケランジェロはどうもよっぽど難しく考えていたらしくて、顔を仕上げてないのが多いです。
ユリウス2世廟のための奴隷の中で顔が出来ているのは目つむっているし。。。(モーゼは目を開けているけど出来てるか・・・)
晩年の、ピエタはなんかありがたーい感じがして嫌いじゃないけど、何でこう未完成の彫刻が多いんでしょう。
思うに、そろそろ絵の世界ではベネチア派が出る頃だし、パキパキ作る彫刻では表現できないものが多くなってきたということではないか。
レオナルドは、絵だから旨いこと朦朧としたものをつかっているし、ラファエロは難しい時代に入る前に死んじゃったけれど、彫刻は基本的に昔からフィギャーでしかないから、それ以上のものを表現するのは難しい。
まして、ミケランジェロは基本的にはマジメなものつくりできれいに仕上げたい人なのに、絵はかけるし、神様の問題もあるし、名声はすごいし、ただのフィギャーじゃいくらバカテクでも自分も周りも納得しない。中世ならやり方が既に用意されていたんでしょうけど、自分で誰もやらなかったやり方を考えなくてはならない。
そんなこんなで、動けなくなったんじゃないかなーと思います。銀は、はっきりと物事を言いきらないで、周りに続きを想像させるような仕事をするやつが、嫌いですが、ミケランジェロの晩年を見ていると仕方がなかったんだろうなーと思います。いろんなことで、ただのものつくりじゃいられなくなっちゃということでね。そんな彫刻家歴史上初めてだ。
で、彫刻って絵とは全然違うんだということを思います。
極論すると、ただの絵師ではない絵描きはルネサンス以後ごまんといて、輝かしい成果を上げていますが、ただのものつくり以上の彫刻家というは基本的に存在できないのではないか。
彫刻は絵と違って、新しい何かを付け加える余地というのはほとんど無くて、何かの具合で身をかがめることが出来たときに、人類が太古より扱ってきたこととほとんど変わらない内容に生き生きとした生命を再び吹き込むことが出来るに過ぎないんじゃないか・・・・
とわいえ、世界で初めての偉大な自意識彫刻家ミケランジェロ様、大好きです。

注)銀はミケランジェロの実物を見たことがありません。

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Tag:美術・彫刻・絵画  Trackback:0 comment:4 

Comment

ちゅう URL
#- 2007.12.21 Fri21:36
http://ja.wikipedia.org/wiki/ダビデ像_(ミケランジェロ)

旧約聖書のダビデだったとは知りませんでした(笑)。wikiの後半に出てくる「当時のモデル」を掘ったのかとばかり。下から見上げることを意識した遠近法というのに納得するものがあります。
銀 URL|ちゅう様
#- 2007.12.21 Fri23:03
投石機持ってますからね。ダビデです。
デビッドさんではないようですね。(笑)

遠近法のこともあると思いますが、自分的にはあの大頭は、古い時代の彫刻の記憶みたいなものとも関係ある気がしています。
だいたい、木や石、粘土でもなんでも良いんですが、人間・精霊(古代彫刻ではこの両者があんまりはっきり分かれていません。人間の形を作ること自体がそもそも宗教的な何かなのです)のオーラを出そうとすると、顔をでかく作るのが手っ取り早いんです。
だからある文明が始まったときは、必ずでかい頭の神像が出現する。(例、ギリシア初期のいわゆるアルカイック彫刻)そしてだんだん文化が爛熟すると頭小さくなる。(極大ざっぱな見方ですが)
そのうえ、肩幅もでかくなるのが、古典ギリシア、ローマですが、それは、古今東西の彫刻の歴史ではかなりまれな現象です。頭小さくても、肩幅は狭くて細いのが一般的かと思います。(例、法隆寺の百済観音、)
どうも、ミケランジェロ初期には、キリスト教初期の美術やロマネスクに近いような古い時代のなにかを引きずっていた気が自分にはします。それで頭がでかい。
その後、ミケランジェロも頭を小さく作るようになりますが、そうなるとかえって作るのに苦しんでいるように自分には見えます。単純に考えて、キリスト教美術をギリシアローマみたいに頭小さく作るのにはは大体無理がある。
そんなことを、ちゅう様のコメントで考えました。ありがとうございました。
つっこまれると矛盾だらけの言葉の数々ですが、気にしているとかけないので、、、
すみません。

ちゅう URL
#- 2007.12.22 Sat16:12
なるほど、日本アニメが世界でヒットするわけですな(笑)。

銀 URL|ちゅう様
#- 2007.12.22 Sat16:19
オッ、鋭いコメント!
そうなんです。リカちゃん人形も足は長いが、顔がでかい。
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Author:ぎんよう
彫刻家でもある鈴木厚が磁器を中心に器を制作しています。

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採取時期:2014/1月~2014/3月

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