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yさんのこと

彫刻家や大工などもそうだと思うが、刃物を遣う仕事では30過ぎると大体みんな大きな怪我をしなくなる。刃物が体内に侵入するイヤな感じ、原木で指を潰す感じなど、大体の痛い目にあって、こうすると危ないというのが身体に染みつく。平たく言えば用心深くなる。
四〇すぎまで一生やると思い込んで木彫家だったじぶんとすると、例えば、近所の枝払いで、油がまるで入ってなくてキツキツのチェーンのチェーンソーを周りを見ずに振り回すような作業の怖さを知らない人とは、あんまり一緒に重作業はしたくないなーという感じになる。
だが、ドンドン茂ってくる、住宅地周りの雑木が日光を遮り、落ち葉で酷い目にあわないようにするには、役所や地主だけを頼ってもらちがあかないから、命知らずの爺ちゃんが、フラフラしながらも、ハシゴで高いところに上がって、そんなチェーンソーで枝払いをしてもらうのが実にありがたい。
昨日も、ひょんな事から、枝払いの作業を半日一緒にしたのだが、私はあんまり英雄的なことは出来ずに、地面に落ちた枝を小さく切ったり、地味に働いたのだが、大枝に食らいつくyさんを見あげて事故後の福島原発で志願したご老体作業員のことを思い出したりした。
ちょっと前なら、素人はこれだから困るみたいな事を思ったに違いないが、自分もあと10年もしたら命知らずご老体にならなくちゃいけないなと思った。
自治会役員のyさん、もう70だけどボランティア的な活動でしょっちゅう日本中を駆け回って今日は被災地らしい。ハンサムで親切だだし若いお姉ちゃんにもモテモテ。

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彫刻家でもある鈴木厚が磁器を中心に器を制作しています。

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