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有村辰夫先生の近作

今年の国画会で拝見した有村辰夫先生の作品。
90才を超えられた先生の作品に彫刻から離れた自分が分かったようなことを言うのもちょっと気が引けるのだが、余計なものが何も無くて情報量は決して少なくない、生き生きとした素晴らしい彫刻と思った。
先生の、ここ数年の作品には毎年心惹かれるものがある。
同じ国画会彫刻部だった亡父実は48才で平櫛田中賞を取って世に出たけど、バブル時についた浪費癖、色事で生活を荒らして72才で自殺した。
父も良い作家だったとは思うが、有村先生のように長く生きて、地味だけど嘘のない澄んだ境地に達するのとどちらが幸せなのだろう。。
付け加えると、受賞当時の父と有村先生はそれ程うまく言っていたとは言えなかったようだった。
先生が、8才年下で自分の師匠の名を冠した賞を取って行動の派手な父を面白く思わなかったとしても無理からぬ事だし、自意識の強い父も過敏になっていたのだろう。
父曰く「年取って、ある程度有名でない芸術家は、つき合いづらくてかなわない。」
親の因果は子に報い、息子はいくら頑張っても無名の偏屈な作家になったとさ。私は今年54才。

●有村辰夫略歴(国画会のHPより)

1922年 鹿児島県生まれ
平櫛田中に師事 院展

1964年 国画会出品

1973年 会員 現在に至る

千葉県美術会理事


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テーマ : art・芸術・美術
ジャンル : 学問・文化・芸術

Tag:美術・彫刻・絵画  comment:6 

Comment

江戸川台のきょん URL|どれ位ご存知かなあ
#pYnNxVVQ Edit  2013.05.15 Wed04:06
ふ~ん
 確かにケレン味のないというか。

 ところで、”ケレン”というのは、ペンキを塗る前の
古い塗装をバリバリ削る、”サビ落とし”みたいな
作業のことを示すと思うのだけど、彫刻の世界でも
使うのかな?
 そういう意味でなら、確かに有村先生の作品は
”ケレン”をした、つるつるの作品には見えないけど。

 芸術家の人生の長さか。 ジミヘンとジミー・ペイジ
じゃあ、例えにならないか。 有名かどうかについては
君は私が知る数少ない彫刻家だから、相当有名な
作家とみた。
 
 最近歌の練習なぞしてるけど、有名な声楽家も少ないよ。
演奏家の奥さまをお持ちの君はどれ位ご存知かなあ。
muko URL|neko
#- 2013.05.15 Wed09:12
背景は知らなかったけど凄い作品だと思いました。こういう境地には滅多にいけませんね。父親にかけたものは息子が補ってバランスをとれば良いのじゃないかな。
ぎんよう URL|Re: どれ位ご存知かなあ
#- 2013.05.15 Wed12:40
けれんというのは歌舞伎の派手な大道具みたいなものらしいね。

芸術業界が随分縮小しているからね。
ぎんよう URL|Re: neko
#F.S2sd/w Edit  2013.05.15 Wed12:47
MUKOちゃんもそう思ったか!
俺だけでなくてよかった。
ネット上も国画のHPにだけしか名前が見当たらんかったし、ちょっと、父ともあったみたいだしこれは俺が書かねばいかんという義務感もあって書きました。
機会があったら有村先生によろしくお伝えください。
バランスはとる力も重さもないです(笑)

あ、MUKOちゃんのも良かったよv-238
muko URL|続き
#- 2013.05.16 Thu16:03
今年の国展で一番良かったかもね。
入ってすぐ右の新人の作家の女の人も良かったけど。驚いたのはそれくらいかな。他にも良いものはあるけどほぼ想定内だし。峯田先生とかは力が抜けてきて良かったな。
田中賞とか悌次郎賞とか芸大ブランドのひとりよがりの作家の受賞がほとんどの時代、鈴木先生はよく取ったよ。鈴木先生は自分の物語を演じていたところもあったのかもしれないけど、それって凄くキツイことだし、よく演じきったんだと思います。
自分みたいな若輩者が語れることではないけど。
ぎんよう URL|Re: 続き
#F.S2sd/w Edit  2013.05.17 Fri08:05
彫刻を離れたんであんまり言うのも気が引けますが、団体展の特に中堅どころの多くの作家のようにいろいろの要素を一杯作品に詰め込む真面目な仕事で、重苦しくならないで、ちゃんとするって凄く難しくて、積み重ねで出来るようになるわけでもなくて、出来るときは出来るし出来ないときは出来ないという感じでないでしょうか。
私の個人的実感では、作品に入れる要素を多くする場合、同じタイプの仕事をし続けると却って難しくなってしまう事が多い。
話しは飛躍しますが、小説の春樹さんも多くの要素がゴタついて重いと思うんです。
ウチの父も生涯で抜けているのは10点(それでも多い方)ぐらいと思うんですが。
私も、彫刻でも絵でも器でもゴタゴタやる真面目人間(=強欲)タイプですが、自分なりに上手く行くときは、知らないうちに冗談みたいになっている感じがありますね。
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プロフィール

ぎんよう

Author:ぎんよう
彫刻家でもある鈴木厚が磁器を中心に器を制作しています。

我が家の掃除機の塵の放射性物質
Cs137:641Bq/kg(検出下限39.7)
Cs134:211Bq/kg(検出下限19.3)
Cs合計:852Bq/kg(検出下限58.0)
採取時期:2014/1月~2014/3月

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