ある日の会話

アトリエで埃をかぶって屹立するこの像を見て、次女(少5)が「パパ、これどうするの?売るの?」
「売れないから、そのうち捨てなくちゃね。」と私。
「ええ!捨てちゃうの」と次女。
「それじゃ、Hちゃんにあげる。パパが死んだら。」と私。
「エーいらない。」次女。。
「じゃあ、捨てなきゃ」私。
「。。。。。うーん、でも捨てらんないな。やっぱり捨てらんない。おねーちゃんも一緒だと思うよ。」と次女。
私は、かなり感動したのであった。こうやって美術品は後世に残るのさ。断舎利反対!
でも、結婚して旦那に捨てろと言われたら捨てるだろうな。
ということは、あと20年の命ということだ。

これは、私が30ちょっと前、バブル景気華やかなりし頃、画用紙を木工用ボンドで固めて作った亡父の像です。あまりにでかいのでアラばかり目だちますが、この写真みたいに小さく写ると結構ちゃんとまとまっている像で、本人は気に入っているんですけどね。

IMG_20130513_0002.jpg


常総市弘経寺旧本堂の正面にて。3メートル近い巨像です。撮影:森政俊


scan20040608_095538.jpg
アトリエにて。亡父は、これを見て、「似てはいるな」とイヤな顔をしていた。
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テーマ : art・芸術・美術
ジャンル : 学問・文化・芸術

Tag:美術・彫刻・絵画  comment:5 

Comment

江戸川台のきょん URL|芸術と思い出のあいだ
#pYnNxVVQ Edit  2013.05.14 Tue03:31
 以前、音楽はその場限りで消え去る、”一瞬の芸術”、
美術はずっと残る、”千年の芸術”なんて話、したっけ。

 彫刻家が、石で作った大きな作品の置き場に窮して、
”庭に埋めちまおうかと思う”、なんていうお話も伺ったけど、
上のお嬢さまとの会話は、美術品? それとも、”パパが
作ったおじいちゃんの姿”の話? その両方かな。

 実家や自宅にも、思い出関係の「写真」なら数千枚は
あるけど、関係者がいなくなったら、特に存在する理由も
なくなるかもね。 プライベイト? パブリック? あるいは
メモリイとアートとでも。

自分を貫きながら、大勢に理解を求めるのがアーチスト?
Jack URL|
#- 2013.05.14 Tue11:08
旦那 ゲンコツ20回して、私が引き取りに行きます。  が、銀さんの娘さん達は、御両親に敬意をはらわない男とは 絶対結婚できないと思います、なので大丈夫でしょう。
ぎんよう URL|Re: 芸術と思い出のあいだ
#F.S2sd/w Edit  2013.05.14 Tue12:15
次女はオヤジにあったこと無いから、これは父親の作品だからだな。
この像が、大勢に理解を求めているように見える?(笑)
ぎんよう URL|JACKさん、ありがとう。その時はよろしく。
#F.S2sd/w Edit  2013.05.14 Tue12:26
娘はほんとにかわいいけど、相続税の絡みでそれをする作家もいるらしいですが、娘のためを思って自作を壊すような殊勝な親にはなれません。
一応、後世に残す気概で頑張ってきましたものね。。
江戸川台のきょん URL|One of 大勢!
#HCVJjQY6 Edit  2013.05.14 Tue22:24
 えっ? 以前、”たまにヘンな作品をつくらないと、
気が狂いそうになるから”・・・なんて言っていたよね。

 オレには理解できるよ、その作品。 第一君にそっくり
じゃないか。 お父さまの姿に、オノレを投影してるよね。

 オノレの”出来”に満足ってあたりかな。
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彫刻家でもある鈴木厚が磁器を中心に器を制作しています。

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