河原宏著 日本人の「戦争」――古典と死生の間で

昔バブル盛んな若い時分、留学、海外旅行にみんな出かけたが、元々移動と変化が嫌いな上に、みんなが良いとすることに素直になれない自分は、「俺は、タイムマシンで昔に行くのさ」と1人で古典を読みまくっていた。
割と有名な彫刻家だった父も景気よく小品の個展は全てほぼ完売の状態で下彫りしていた自分も金に苦労はなかった。
世界の名作を濫読したが、中でも日本の古文は高校の時の古文の先生が素晴らしかったこともあって、かなり入れ込んで、大野晋先生の古語辞書を片手に、語源論までかじりながら源氏物語五十四帖もそれ程苦労しないで読み通したのだが、その後、景気後退時期に幼なじみの堀切君(当時、短大の専任教員だった)がヨドバシのポイントを駄賃にMac一揃えを持ってきてくれたのを契機にすっかり古文から遠ざかってしまった。
夏だったが、Macに熱中して蚊に刺されても掻くのも忘れるからすぐ痒くなくなるという具合で、あっと言う間に覚えて、その頃首になった短大の職を新たに求めるべく願書をいっぱい書いたがそれもデジタル(全て落ちたが)、HPも造り、ブログを始めて駄文を書くことに夢中になった。
そして、世に背を向けて変な彫刻を作るしか能がないと思い込んでいたのが、Macなどと言うキラキラしたもの覚えて、意外にある自分の学習能力に気付き自信がつき、ガス窯をその頃死んだ父の遺品(カルチェの腕時計など)売って購入、40代半ばで焼き物を始めたわけである。
反面、全く暇がなくなり、なにより面倒で地味な古文法に向き合う辛抱がまるでなくなった。
しかし、父の自殺のトラウマ、金銭面その他を考えると、あのときに、パソコンを始めないで、結果、あのまま変人彫刻家のままでいたらば、今、この世にいたかどうか自信が無いというと大げさだが、かなりの確率で家族はバラバラになったと思うので、まあ良かったと思う。古文は忘れてしまったが。

そのMacを買ってきてくれた堀切和雅君が編集、解説している本がこれです。
日本古典を取り上げながら戦争や日本を論じる重い内容ですが、戦争開始時期の日本の分析なども分かりやすくお勧めです
著者は堀切君の恩師だそうです。

河原宏著
日本人の「戦争」――古典と死生の間で(講談社学術文庫)
http://www.amazon.co.jp/dp/4062921340

DSC_3384_20121223131751.jpg
関連記事
スポンサーサイト
テーマ : 歴史
ジャンル : 学問・文化・芸術

Tag:読書(文学)  comment:2 

Comment

クロ戌 URL|クロ戌の一言
#USldnCAg Edit  2013.01.02 Wed02:25
クロ戌です。
とても参考になります。
ぎんよう URL|ギン亥からお返事
#ED7uWbpw Edit  2013.01.03 Thu07:34
ギン亥です。
お役に立てて光栄です。
comment form
(編集・削除用):
管理者にだけ表示を許可
プロフィール

ぎんよう

Author:ぎんよう
彫刻家でもある鈴木厚が磁器を中心に器を制作しています。

我が家の掃除機の塵の放射性物質
Cs137:641Bq/kg(検出下限39.7)
Cs134:211Bq/kg(検出下限19.3)
Cs合計:852Bq/kg(検出下限58.0)
採取時期:2014/1月~2014/3月

月別アーカイブ
FC2カウンター
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

検索フォーム
ブログ内検索
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる