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大西政太郎氏の本

窯元で修行したわけでもなく、窯業の指導所に通ったわけでもなく大学は彫刻専攻でしたから、自然と陶芸の入門書には大変お世話になりました。
その中で、大西先生の本は、しょっちゅうくりかえしひもとく師匠です。
いずれも理工学社から出版されている、陶芸の釉薬ー理論と調整の実際ー、陶工の技術、陶芸の土と窯焚きの三冊です。
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大西先生の本は、余り化学理論に偏ることなく感覚的に釉の基本がわかるように構成されています。
ぜーゲル式を全くつかわず解説してあり、出ている調合例も多くは2対7対1のように簡潔です。反面化学式をつかわないために記述が長くなってしまっていることはあります。
小生個人としましては、関東に住んでおり、磁器の焼成に関しては、なかなか情報を手に入れづらい面があるのですが、染め付けの磁器の焼成を基本として詳しく解説してあり、特に助かりました(「陶芸の釉薬」にも詳述してあります)
ただ、正直言って自分には「むやみに強還元でなく」と書いてあってもどのくらいかはあんまりよく分からないというのも事実で(一応CO濃度の数字が出ていますが計器がないのでわかりません)、このあたりの微妙な線は失敗して覚えなくてはいけないのかなというところです。今のところ自分としては「強還元ではなく」とはいっても、やはりしかるべき温度帯ではかなり強い還元をかけないと磁器の色が白くならないな、と言う感触があります。
そしてさらに、大西先生の本で特筆したいのは、大勢の職人達からきいた豊富なエピソードの面白さです。
時に、その技法が良く読むと各々矛盾しているように思えることもあるのですが、無名の陶工達がこの島国の山野を駆けめぐり、粘土や灰、石などを求めた姿が目の前に彷彿と致します。
何か自分の中の日本列島のイメージがまた変わった気がいたしました。
この間、村田町の陶器市のあと元窯の師匠に蔵王山を見に連れて行っていただいたのですが、特に陶器のことしか考えられなかった陶器市の3日間の後であったこともあり、大きくて何かユウモラスなところのある山塊に陶工達が走りまわる姿が心をよぎったりしたこともこれらの本の影響かもしれません。蔵王山に陶器の原料が出るかどうかは全然知らないのですが、、、
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テーマ : 陶芸
ジャンル : 学問・文化・芸術

Tag:陶磁器  Trackback:0 comment:2 

Comment

genyou主人 URL|
#- 2007.10.27 Sat22:27
蔵王は実に楽しかった、私は十分原料になりました。又同じコース回りましょう。
銀窯 URL|
#- 2007.10.27 Sat23:05
はい。またよろしくお願いします。
千と千尋的、横尾忠則的心のふるさとジャグジー、ルピナス最高!
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Author:ぎんよう
彫刻家でもある鈴木厚が磁器を中心に器を制作しています。

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