先日の窯の結果

大皿
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窯詰めの様子を書きましたが、焼成を終えて、結果が出ました。

還元が濃く、少し熱が掛かりすぎて多少形が崩れたものもありましたが、おおむね磁器の白さもさえ、まあ自分にしては良い出来でした。
写真をたくさんこちらにアップしましたので、是非こちらもご覧ください。>>>>新作アルバム、2010夏染め付け

上の写真は今回のハイライトである、染付の大皿。径43、5センチ。


18日から、19日にかけて徹夜で焼成した。
18日どういう訳か、朝から風が強かったが、予報では、焼成本番の夕方からはやみそうで次の日も同じようなので焚いた。
風が強いと、還元と酸化の間で振れて窯の中が安定しないので良くないと言われているが、どうやら、風による悪影響はなかったようです。
予報ではほとんど同じなのに焼成を終えた次の日は、全く風がなかったのは、なぜなのだろう。
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窯出し半分終わった。
大皿二つが見える。


カップ&ソーサー
絵付けは、面相筆を研究した成果もあって、細い線が濃さが割合一定で描けている。
筆は、結局、タヌキは絵具の降り方が良く使いやすいが筆先が相当早く摩耗して太くなり、元々値段が高いので続かず、ここのところ耐久性に優れるイタチの穂の長いのを愛用している。
イタチは繊細に筆先はそろうので、細い線には向いているが、絵具のおりはタヌキほど良くはなく、瞬時に水を吸う素焼き素地での描画には慣れが必要だ。
また、同じ店の同じ銘柄でも一本一本全く違うという事はないが、かなり描き味が違うので、なかなか良い調子に描けるという状態は続かない。
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ティーポット

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注ぎ口と把っ手の重さで蓋口が変形しないよう、ハマ(製品と同じ土で作り一緒に焼く)にのせてトチで支えて焼いている。
跡はごく小さいので、小さな軸付き砥石のつくグラインダーで整えれば問題ない。
これは瀬戸の窯業指導所に電話して教わった方法。
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鉢。
悔しい事に裏にどうしてだが理由の分からない割れ。
そして、鉄粉による黒点が二つ出てしまった。
どういう訳かこの菓子鉢一点にエラーが集中してしまった。








菓子鉢
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菓子鉢。私なりの茶道具。
これは自分的には割合満足しています。デューラー風と言ったら図々しいですね。


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裏です。






もう一つの大皿
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もう一つの大皿。径42、5cm



菓子鉢もう一つ
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菓子鉢もう一つ。
怪奇なイメージも最初の頃と違って、特にこのぐらいの大きさになると、かなり描いたり消したり試行錯誤しないと新鮮なものが出てこない。
今までは、一度呉須で描いたのを消すときは、よく研いだ彫刻刀で削り落としていたが、そうやるとやはり微妙に凸凹し、釉薬を相当厚くしないと分かってしまう事があったが、今回は、海面状のやすり、乾いた紙、麺棒、布などで落とした。
ティッシュや布を濡らして拭っても全く落ちないが、乾いたのでこすると、なぜか、すっきり消えるし、表面が彫刻刀のよう凸凹荒れない。どうも、柔らかい磁土の素焼き素地表面が、布や紙の目で細かく削れるようだ。
しかも、麺棒や布でこする事によって出る表面の素地の細かい粉がある程度拭い取られる。
しかし、出来上がりに出るピンホールの原因の一つであるところの粉が残っているのは嫌なので、釉掛け前にコンプレッサーの空気でさらに吹き飛ばす。
焼いてみても問題がないので修正はこれからこの方法でやる事になると思う。



>>>>新作アルバム、2010夏染め付け



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Tag:陶磁器  Trackback:0 comment:12 

Comment

C橋 URL|
#- 2010.07.25 Sun19:16
素人の感想ですがホント繊細な作品ですね。
細かい絵付けは手書きなんですものね。工業的に作ったのかと思ってしまいます。
気の遠くなるような仕事ですね。
素晴らしいなあ~(またまた素人の感想でスイマセン)
 URL|C橋様
#F.S2sd/w Edit  2010.07.25 Sun19:58
どうもありがとう!
なんかとっても応援してもらった気持ちになったので、これを励みにまた精進します。

まあ、優れた工業製品のキズがなくて整っていることといったら凄いと思うのですが、(それに良いものにはハートだって凄くあるんだな)そことベタに競っちゃうと大概負けると思うので、工業製品の範疇ギリギリぐらいの感じの精度(これがやっぱり手でやると相当大変なんですね)でも、中身にパワフルな何かがあると、実際の精度以上に完成度高くは見えてくるようなんですね。
そこを狙ってはいます。
頭がちょっと変なので、やりだすと止まらないというのもあるんですが。。。。
洒落陶 URL|
#- 2010.07.25 Sun21:32
怪奇なイメージから、だいぶ洗練された感じになってきましたね。大皿そしてカップ・ソーサーは
特にそうですね。カップの白の余白が美しいですね。
HIRA URL|イイ!!
#- 2010.07.25 Sun22:26
デューラーより良いよ!! 陶芸もシビアな世界だね。大雑把な俺には無理だ。
銀 URL|洒落陶様
#F.S2sd/w Edit  2010.07.26 Mon07:54
ありがとうございます。
そうですね、少し余白は出てくるようにになりました。
そうなると、いろいろ生地を試す楽しみもあるかなという気持ちにはなっています。
自分のよく使っている風化長石(砂婆)中心の磁土はわずかにグレーがかるのですが、もう少し白色度の高い方に変えても良いかなと。。。
そうなると、今のところ天草が入っている、京都上石か瀬戸の特上の磁土になるのですが、どうも乾燥の段階でキズが入りやすくなりますので、ちょっと辛いです。天草100ですと、とれほど難しい事でしょう!
あるいは、反対に、ポツポツ黒点の出る、古染付調にするとか。
当たり前の事ですが、奥が深くて、悩みは絶えませんね。
 URL|Re: イイ!!
#F.S2sd/w Edit  2010.07.26 Mon08:19
ありがとう!
貴君も十分繊細じゃないですか。
機械の部品細かく描くのが楽しくてたまらないという感覚、よくわかるな~
自分の場合、少しレトロがかって、工場萌えの感覚ですが、マニアとして工場を実際に見に行ったりするのでなく、自分の作品の中で工場が出てきて工場が好きになるという感じです。
カデンツァ URL|
#- 2010.07.26 Mon12:00
無知ですみませんが、筆の毛って、タヌキやイタチだったりするんですね!
ヴァイオリンの弓は馬の毛ですので、なんだか親近感を感じました。
道具って、もともと自然界にあるものから選んで使ってきたのでしょうね。

ところで、連日の猛暑の中の作業、頭が下がります。
この気温は、作業に結構影響あるのでしょうか?
 URL|カデンツァさま
#F.S2sd/w Edit  2010.07.26 Mon13:27
私もついこの間まで、印象派風にチューブから出した絵具をそのまま使うのが豚毛ぐらいしか知りませんでした。

鼬狸面相(ユーリ面相)といってイタチとタヌキ両方の混合というのもあるんですよ。
それから、玉毛これは猫の毛で、猫にタマという名前が多いからかと思っていたら、使ってみた事はないのですが、絵具を含ませると穂が膨らんで玉みたいになるかららしいですよ。

> この気温は、作業に結構影響あるのでしょうか?
まあ、自分程度の感性では粘土がやっぱり早く乾くことぐらいですが、暑くてたまらず扇風機等使って粘土の状態のものに直接あたると、凄いスピードで乾いて、割れたり歪んだりしやすいみたいですね。
染付で少し筆が粘つくような感じがする事もありますが、少し水を足せば良いし。。。
基本的にあまり風通しが良いとまずいみたいなので、暑いの辛いのですが、自分は神経質な母親に「風邪引いちゃ大変」と超厚着でそだてられているので、寒さには弱いですが、暑いのは結構大丈夫です。
イワノビッチ URL|Dürer
#- 2010.07.26 Mon17:55
Ganz recht ! Du bist dem Dürer ähnlich.
うん、デュラーですね。
あのビュランで彫った銅版画の線ににている。
ひまわりの画は定番化しつつありますね。一発あててください。みんなで金持ちになろう。そして金持ちケンカせず。
 URL|Re: Dürer
#F.S2sd/w Edit  2010.07.26 Mon18:17
ありがとう!
えへへ、あれですね、昔からデューラー大好きでしたが、器の模様という、道具の装飾になって少しだけ近くなれる感じがありますが、自分的にいつもデューラーの末裔だなと思っていたのは、植物画でした。
あの、図鑑みたいな植物図譜です。
みんな作者が絵描きさんとしては無名なんで、なんか、親近感が。。
我田引水ですね。
なかなか、お金の話になると、絶望感が。。。。
ちゅう @m78seven URL|
#- 2010.07.27 Tue20:42
大皿すげえーー! しかも緻密。
全く素人なので、他の表現がみつからず。
銀 URL|ちゅう様
#F.S2sd/w Edit  2010.07.27 Tue22:15
ありがとう!
光栄です!
また、次もがんばる。

夏バテに気をつけて。

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ぎんよう

Author:ぎんよう
彫刻家でもある鈴木厚が磁器を中心に器を制作しています。

我が家の掃除機の塵の放射性物質
Cs137:641Bq/kg(検出下限39.7)
Cs134:211Bq/kg(検出下限19.3)
Cs合計:852Bq/kg(検出下限58.0)
採取時期:2014/1月~2014/3月

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