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最近買っものと軽く近況報告(マムシ)

今年に入って買った道具です。
同業者、しかも磁器を扱っている人でないと面白くないかもしれないが、なんとか面白くしようと書いてみるので、お付き合いを。。。

まず、染め付けにつかう面相筆をあれこれ10本近く10000円ほど買った。
IMG_3894.jpg

いろいろ試してたどり着いたのが、上野の日本画材料老舗喜屋の「毛書」という丈の長い穂の白タヌキ面相。白いタヌキでなくクビのところの白い毛だそうで、弾力があるとのこと。
千数百円だから、面相とすると最高級の値段であるが、これは製品の出来上がり、能率に関係するし、呉須の性質について考え詰める契機になるので、無駄な出費では無いと思いたい。


まず、毛がイタチより太いためだと有る関西の筆やさんに電話で教わったのだが、絵の具がすっと下りる。
水分を瞬時に吸う焼き物の素焼き素地では、水分がある程度ジャンジャン下りてこない細い毛の筆だとと筆先が乾いて線がかけなくなる。
それで、沢山絵の具を含ませると今度はボタッとイキナリおりて、そこだけ極端に濃く発色してしまう。
特に、コバルト以外の不純物(陶石、鉄、マンガンなど)が多く含まれている唐ゴスと呼ばれる昔風の呉須がやっかいである。

また、どういう訳か、太さに対して丈が短いズングリした穂の面相筆は、先を尖らして細い線を描いていると、調子よく絵の具が下りても、ドンドン色が薄くなるのであるが、この細身の面相筆はかなり後まで濃さが持続して実によい。



次ぎに業務用掃除機
IMG_3891.jpgwidth="338" height="450" />

小生の制作上の悪癖に「修正」と言うのがある。
植物の定番的なカップ・ソーサーや湯呑みなどは、さすがにほとんど修正しないでおえるが、怪奇だったり、大作だったりとどちらかと言うより売ることより自分のために制作するようなものは、とにかく、描いているんだか消してるんだかよく分からないくらい延々修正を繰り返さないと、何か納得できる作品にならないのである。
これは、19の時美大に入り本気で彫刻にとり組み始めたときから一貫して変わらない。
染め付けでは、多分こんな事をやる人はほとんどいないと思うのだが、表面を彫刻刀で削ったり、布や紙、ウール状のヤスリなどを濡らさないでこすったりするのだが、超微細に擂った呉須と素焼きのホコリが凄い。

すぐに目詰まりしないよう少し高価な厚いフィルターのゴミパック(東芝純正)を買って家庭用掃除機で吸いながらやるのだが、掃除機を叩くと排気口からホコリの煙が出るのだから、多分非常に細かいホコリは素通りである。
そこで微粉塵用の集塵機を物色していたのだが、高くて躊躇していたのだが、春になって花粉が出てくると、折しも盛んにやっていた修正のホコリとの相乗効果で非常に花粉症が重くなったので思い切って買った。約10万。

アスベスト除去に使えるもので、1ミクロン以上は全て取り、フィルターの目詰まりを空気を逆流させてとる機構を持っている。目詰まりするとカナカナという和えかな音か出て、逆噴射を要求される。
排気はほんとに良い匂いと言うぐらいの爽やかな風が出てくる。
目詰まりを防ぐためだろう、フィルターが巨大でゴミタンクを占拠しており、見かけよりかなり少ししかゴミを貯められないのが欠点と言えば欠点だが、蔵王産業の絶対にフィルターの目詰まりはさせないゾという設計者の情熱みたいなものに感心しててこれにしてしまった。

自分は小学校の成績表の「整理整頓」という項でよくabcのcをとっていたもので相当仕事場が汚れていても平気だし、磁器と言うことで、かなりきれいにしなくてはいけないときもあるにはあるが、防塵マスクをして掃き掃除と拭き掃除をこまめにやればいいことだ。
それに、もう少し安くあがるマキタ製(粉塵用は工具連結用で、ホースを太いのに換えないと掃除機には使えないようだが)でもスイデン製(手動でフィルターのつまりを落とす)の選択もあったのだから、これは多分に贅沢で道具道楽だ。
でも、買って何だか非常に嬉しかった。
なかなか、かっこいいでしょう!?

次ぎにダイヤモンドのヤスリ。
IMG_3889.jpg

磁器の土をロクロで引き上げたあと、生乾き~完全乾燥後、逆さにしてロクロに据えて高台を削り出すのだがその時の道具をカンナという。IMG_3825.jpg
が、これが恐ろしく硬いタンガロイ硬という超硬合金の刃であり、それを研ぐために買ったヤスリがこれ、xebec(ジーベック)・ダイヤ400番である。
ダイヤモンド粒を焼き込んだアルミナである。本来はどうも工業用の金型などのし上げに使うらしい。
万力に刃物を固定して水研ぎする。
厚さ1ミリ幅4ミリ長さ10センチで約4000円。
一年は研がずに切れる超硬カンナの新品が千数百円だから3本買えるのだが、研げないのがどうにも悔しくて、かなり迷ったがつい買ってしまった。
これは無駄な気もするが、微妙に刃先の形を変えたいときにも役立つし、いろいろ失敗して仕事に対する理解が深まるので、不可欠とは言えないが、役立つ出費であったと思う。
包丁の研ぎなどにも役立つだろう。
耐久性も相当ありそうである。

最初、刃物にはちょっと覚えのある自分であるから、電気鉋の刃(ハイス)と同じようなものだろうと甘く見てGCのグラインダーでガーッと削ったものの、セラミックの中砥石では2時間もこすってもダメなときは全く刃が付かない。電着のダイヤヤスリは落ちるのであるが、すぐにダイヤが無くなって切れなくなってしまう。
しかしこのジーベックは、400番とは言え感覚的にはちょうどセラミックの仕上げ砥に鉄の刃物を当てたときのぐらいの感じでしか研削できない感じだが、真っ黒なとぎ汁が出て、GCのキズぐらいは10分もこすれば落ちて良い刃が付く。
セラミックの角砥石では、ツルツル滑る感じだったのだが、これでは鉄を砥石でこするような良い感覚でタンガロイ刃に当たる。

いつもにもまして、長々と書いてしまった。
本当は、筆を買うときに、有る製造元に電話したのだが、「黒タヌキは白タヌキに較べて硬くて毛が折れやすいと聞いたんですけれど大丈夫ですか」と聞いたら、とたんに機嫌が物凄く悪くなったこと、タンガロイの刃物を研いでくれるところがないか、いろいろの中小企業に問い合わせてみたのだが、何処もやはり機械にはかからないので×という答えであったが、例外なく職人さんが丁寧に知っていることを教えてくれた事なども書きたかったのだがあまりに長くなるのでやめておいた。

話はそれますが、週一日ほどの副職(教職や会社)はとうにクビになって、地元の美術家組合もやめたし、ここのところは店頭にたつこともない。
ジャンジャン売れれば別ですが、籠もって仕事ばかりしていると仕事がさぞはかどるかと思いきや、どうも鬱気味になってかえって能率が落ちるンですね。そうなると余計な買い物もしてしまう。
先日、短大時代の教え子のお姉さん二人(保育士)と、高校の同級生3人が陶芸を習いに来たのですが、直後は非常に疲れたものの、疲れが引くといつもより元気な自分にびっくり。
その後、破産した鬱気味の同級生と二人で呑んでも、元気になってビックリ。
やはりゲージツカといえど、あまり人に会わないと参ってくるということを今更ながらに発見した。
特に、陶芸の時に高校同級生の女子(やはりおばさんの歳です)と初対面の娘盛りの教え子が24年の年の差を超えて仲良く話しているのはなかなかほのぼの嬉しいものがあった。
そんなこともあって、先日、娘の小学校のPTAの郊外部長というのについなってしまいまして、本日は「マムシに注意の」子供向け看板を作っています。
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テーマ : 陶芸
ジャンル : 学問・文化・芸術

Tag:陶磁器  Trackback:0 comment:12 

Comment

C橋 URL|
#- 2010.05.19 Wed19:43
筆はタヌキの毛がいいんですか?
以前うちのお絵かき娘と新宿の世界堂に行って油絵の筆を見ましたが、豚の毛じゃなかったかな?(おそらく安物)
商品の絵付けとなると豚の毛というわけにはいかないのでしょうね。

業務用の掃除機すごいですねv-357
因みに我が家の掃除機はダイソンです。
吸引力は変わらないらしいがとにかくうるさいv-293

ダイヤモンドのヤスリまで行くと素人にはついて行けませんな…

いずれにしても普段お目にかかれない道具を拝見できて面白かったですv-290
銀 URL|c橋さん
#.y4oDXHE Edit  2010.05.19 Wed20:47
> 筆はタヌキの毛がいいんですか?
鼬が良いという人もいますし、鼬とタヌキをあわせた鼬狸面相(ユーリめんそー)通いという人もいますが、私はタヌキが一番!というところにたどり着きました。v-218

> 商品の絵付けとなると豚の毛というわけにはいかないのでしょうね。

うーん、油彩は印象派以降は商品ではなくなったですからね。バロックまでの技巧的、職人的な時代(絵が調度品としての扱いを受けたことも多かった、でもどんな立場でも芸術が出来るときには出来るのがおもしろいというか、絵の素晴らしいところですね。)には今の油の筆よりも繊細なものがいっぱいあったでしょうね。焼き物は良くも悪くも商品の要素を多く残しています。
それと、染め付けの場合素焼きと言って植木鉢ぐらいの感じに低い温度で仮焼したものに書くのですが、軽石というかスポンジみたいに一瞬で水分を吸うんですね。
そうすると、製品の表面に乾くまでしばらく絵の具がたまってお池の中で混ざってムラ,筆跡などが緩和される感じがないので、筆の状態がストレートに反映して面倒なんですね。かすれたり、濃くなり過ぎたり。
書道の筆も奥が深いですが、すぐにしみこむ絵の具、画面の素材の筆は一般的に難しいようです。
印象派的に粘土状に硬い油絵の具ですと豚の硬い毛の方が良いと思いますよ。


>
> 業務用の掃除機すごいですねv-357
> 因みに我が家の掃除機はダイソンです。
> 吸引力は変わらないらしいがとにかくうるさいv-293

ダイソン!私も一時迷いました。その選択もあったと思います。ただ、買えるのは家庭用でサイクロン式の業務用は物凄く高いんですね。営業が来たことも大きいです。
風格有るでしょう!
>
> ダイヤモンドのヤスリまで行くと素人にはついて行けませんな…

道具は、なんかとまらなくなっちゃうんですね。
>
> いずれにしても普段お目にかかれない道具を拝見できて面白かったですv-290

あはは、この長い記事に最後までお付き合いいただきありがとうございました。コメントまで。
イワノビッチ URL|マキタ
#- 2010.05.19 Wed23:55
 楽しく読ませていただきました。買い物は楽しいですよね、とくに道具類は。
 私のはマキタです。もう四半世紀使ってます。旧型の防音でないヤツで、とにかくうるさいです。電気ガンナに直結させると同調してサイレンのように鳴り響きます。どぶさらいもできるヤツです。
 以前、じいさんが夜中に痰をつまらせて真っ青になったので、マキタのホースを口につっこみ鼻をふさぎスイッチを入れました。じいさんの顔に血の気が戻り、その後、救急車で運ばれ一命をとりとめました。
 その処置がよかったかどうか分かりませんが。マキタは命の恩人?
 URL|Re: マキタ
#.y4oDXHE Edit  2010.05.20 Thu07:42
>  買い物は楽しいですよね、とくに道具類は。

分かっていただいてありがとうございます。

救命用で集塵機を使うとは!
実は、ウチにもマキタがあるのですが、粘土のホコリですぐ目詰まりしてしまいまして、パウダー用フィルターというのも発売されていたみたいですが廃盤で手に入らず、現行のフィルターを強引につける方法も支社の職人と検討して頑張れば出来たのですが、クリーンルーム、1ミクロンという数字についたぶらかされて蔵王産業になりました。
そもそも掃除が嫌いなので、あんまりアトリエがきれいになったとも言えませんが。
音は静かで余裕を感じさせてくれるのは素敵ですv-238v-238

ところで以前相談に乗ってもらったダイヤのヤスリですが、セラミック製は電着に較べて当たりが柔らかく、キズが浅い感じはありますね。
細くても普通の使用で折れることはなさそうです。
イワノビッチ URL|面相筆
#- 2010.05.20 Thu22:29
マキタのフィルターは2つをリャンコにして片方を水洗いしておきます。

面相は20年ほど前、それを作る職人にもらいました。当時すでに高齢でした。抜くと後ろにコヨリがあり穂の長さを調節できるタイプです。日本画のヤツにあげてしまって手元にはありません。・・・いや、1本あったかな。
 URL|Re: 面相筆
#F.S2sd/w Edit  2010.05.21 Fri06:32
> マキタのフィルターは2つをリャンコにして片方を水洗いしておきます。

なるほど!

> 面相は20年ほど前、それを作る職人にもらいました。当時すでに高齢でした。抜くと後ろにコヨリがあり穂の長さを調節できるタイプです。日本画のヤツにあげてしまって手元にはありません。・・・いや、1本あったかな。

う~む、面相というと非常にデリケートなイメージがありますが、結構アバウトに穂の長さとか調節できると言うことでしょうか。
焼き物産地の専門学校では筆をバラしたり、毛を抜いたりして調整出来る方法を教えるそうですが、どうやるのか調べても分かりません。
筆やさんに聞いても教えてくれないのですが、結構すぐに減ってくるので、先をもう一度細くする方法とか、あると良いのですが。。。。
 URL|
#- 2010.05.21 Fri12:04
染付け師の筆は、ピアニストでいえば指と同じでしょうから、
どれだけ神経を配られる事だろうかと思います。
道具って、使いこなす技もさることながら、どんな道具に出会えるかは大事なことですよね!

埃やチリがたくさん出る職業の方は、違う意味で大変神経を配られることでしょうね。
健康維持のために使う道具も、大事な選択になりますね。

>ゲージツカといえど、あまり人に会わないと参ってくるということを今更ながらに発見した。

 お気持ち、とってもよくわかります。
 自分ひとりの時間がどうしても長くなるので、
 気持ちの風通しよく過ごしたいものだと私もよく思います。
 遊んでばかりだとまたこれも自滅を招いたりするのですが。。バランスが難しいものですね。

 道具のご紹介、とても楽しく読ませていただきました。
 URL|多分カデンツァさん
#.y4oDXHE Edit  2010.05.21 Fri19:54
最後までお付き合いいただきありがとうございます!

そして、お帰りなさいませ。
あの国は音楽があって、20cの戦争の記憶があっていろいろ有意義な体験をなされたのですね。
お土産話が楽しみです。

道具のことですが、道具や素材と繊細に対話できて、しかも、それにとらわれすぎず、そこからエモーショナルのものがわき出てくる感じが良いと思うのですが、なかなか難しいですよね。

しかし、それは、おいといて、ものを加工する道具というのは何とも楽しいし美しいものです。
ちょっと、そこに逃避してしまう感じに楽しいです。
工芸の楽しみですね。

一人っ子で一人は得意なのですが、やっぱり過ぎるといろいろまずくなるので、少し気を付けて社交的になろうと思っています。
今度は、ハイウェーの集まりにも出てみようかと思っています。

ところで、日本の風邪にご用心下さい。
私もかかりましたが、結構酷いです。



azam URL
#xtsQx3EI Edit  2010.05.22 Sat10:24
凄い掃除機ですな
欲しいですが高いですね

ところで私は普段人に会わないのでやはり誰かと話すと元気過ぎて後で後悔します
別な人格が出てしまい、誤解されてしまいます
平常心っていつも人に会っている人が得意なのではないでしょうかね?
カデンツァ URL|
#- 2010.05.22 Sat11:23
すみません。確かに私です。いつもにも増してボケており、名前を書き忘れました。

>道具や素材と繊細に対話できて、しかも、それにとらわれすぎず、そこからエモーショナルのものがわき出てくる感じが良いと思うのですが、なかなか難しいですよね。

 この感じ、とてもよくわかります。
 道具に魅せられると、深く入り込む分だけ、その後の自分に返って来ます。
 あれこれ詮索しないで、素朴に感じて表現できたらいいと思うのですが。

 日本の風邪って、咳が長引かなかったですか?
 行く少し前にそんな風邪をひいてしまい、その頃行った発表会がつらかったです。
 すっかり治ってから行ったので、今は時差ボケが戻るのを待つのみになりました。
銀 URL|>azam師
#F.S2sd/w Edit  2010.05.22 Sat16:05
azam師!お久しぶりでございます。

> 凄い掃除機ですな

あはは、お恥ずかしいことで。。
まあ、この掃除機で健康に気を付けて、クリーンな部屋でクールに仕事をするスピリットを注入しようとしたのですが、最近また酷い風邪で寝込んでいました。


> ところで私は普段人に会わないのでやはり誰かと話すと元気過ぎて後で後悔します
> 別な人格が出てしまい、誤解されてしまいます

いやー、よく分かります。私も同じです。
興奮しすぎるんですね。
でも、師は私よりは全然、人付き合いにバランスが良いと思います。
というか、言うまでもなく焼き物屋としてはるかに活躍されているんですね。

それでは、6月のおいでを楽しみに致しております。
 URL|カデンツァさん
#F.S2sd/w Edit  2010.05.22 Sat16:33
わざわざ、ありがとうございます!
いや、私もよくやります。
自動入力ではいっていることもあるものだから、安心していて。
この間も、友人のブログで、茨城のsさんと思われる方へというふうに書かれていました。

>  あれこれ詮索しないで、素朴に感じて表現できたらいいと思うのですが。

ほんとですね。それが理想ですね!


>  日本の風邪って、咳が長引かなかったですか?

そうなんです。
どうも、鼻と咳なんですね。のどを通り越して。
なんだか、世の中は良い季節で、暑いという位なのに、自分だけ冬という感じは実にたまりません。

それでは、時差ボケに再び風邪が入り込まないようご自愛くださいませ。
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プロフィール

ぎんよう

Author:ぎんよう
彫刻家でもある鈴木厚が磁器を中心に器を制作しています。

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