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最近読んだ本

昔は随分本を読んだものだ。
戦争と平和、別れる理由(小島信夫)、源氏物語(一応原文で、小学館)平家物語、史記(一応漢文で。列伝の半分は明治書院の注釈書がまだ出ていなくて読めなかった)等々、うんと長くて読みづらいのを読み通していた。
おりしも、バブル全盛時で、いきなり海外に留学、旅行する若者が非常に多くなったが、自分はどうも旅行があんまり好きでなく、実家に籠もって、当時小さい彩色木彫がドンドン売れた有名彫刻家の父実の下彫りをしながら彫刻や絵を制作するかたわら、読んでいたのである。
まあ、さすが名作で面白かったし、読み通したときの達成感はやはり素晴らしい。

その後、景気は後退し、自分も歳をとったが、次ぎに流行ったパソコンの普及はどうやら乗り遅れず、一応は扱える。
パソコンに夢中になるとともに、あまり本を読まなくなってしまった。
記憶力や目も悪くなったし、苦労して難しい本を読み通す気力が歳とともに減退した。
それに、若いころは海外に行かないやつはダメという風潮に対して、自分は家で読書で世界旅行および時間旅行だみたいな感じで読んでいた、つまりコンプレックスの裏返しで読んでいた面があったのだが、昨今の自分は一応デジタルにはなっているので、昨今のパソコン出来ないやつはダメという風潮にはあまりコンプレックスがないと言うこともあって、無理して読む気力が出ないこともある気がする。
時間も昔ほど無いし、良い作品を作るには美術でも文学でも良い作品をたくさん経験しなくてはいけないと思っていたが、最近はあまり関係ないのではないかと思うようになったのも大きいような気がする。

しかし、最近、パソコンの前でダラダラ過ごしていると、老眼や腰も、ますます悪くなってくるし何だか気が滅入ってくる(特にブログの入場者とコメントに一喜一憂するのは実に不毛である)ようになったので、しいて本を読むようにしている。

しかし、難しく長くて退屈なのは絶対に投げ出すから、昔読んで面白かったはずれのないものそれもあんまり長くない物ばかり。

まず、ちょっと前であるが、杜甫の代表作と生涯を分かりやすく紹介した本、図書館で借りた20年ほど前の本だったが、著者は忘れてしまった。
次ぎに、小林多喜二「蟹工船」、冬の海の風景がきれいかつリアルで感動した。
杜甫も戦火を逃れての放浪途中の絶景が張りつめていて凄い気がした。
社会的なテーマをゲージツ品に持ち込むことにはほとんど興味がなかったが、正義感あってなおかつ美しいなあ、こういう人もいるのだ、偉い人は偉い、世の中広い、と当たり前のことを痛感した。

最近は漱石の「坊ちゃん」。
田舎ををバカにしたり、言いたいことをぱんぱん言う姿勢が気持ちよかったというか、文豪の名作がこうあけすけにものを言うのにちょっと驚いたのだが、ひるがえって自分のブログのあまりの用心深さがなんだか恥ずかしくなっていろいろ考えて、途中小説の内容に集中できなくなったりもした。
最近は読んでいる文章から自分のブログに関係あることを思いつくといつの間にかブログのことばかり頭がいっぱいになって本を忘れてしまっていることが多い。ブログも文章だからいけないのだろうと思う。
それに限らず、焼き物を始めてからは、彫刻と違って普通に人の生活に関わることに不慣れというか、使い勝手、お金、複雑な工程(人に不快でないようにするのがこんなに大変とは!ろくろ、焼成、釉等々)で気持が動揺することが多く、読書に集中できないことが多い。

「坊っちゃん」は小学校のころに買ってもらった子供向けの本が未だあってそれで読んだ。
パキパキ余計なものが一つもついていない木で作ったようなパンクな肌触り(よく分からないことを言って済みません)を感じた。
小中学生のころ読んだときはもっと熱くて筋肉質の感じがした記憶があるのだが自分の想像力の減退か?
坊ちゃんに限らず若い時分凄く複雑で豊穣に思えた本が最近読み直すと意外にシンプルな感じを受けることが多い。例、ジェーンエアと罪と罰(訳は新しい訳なのだが)

そのあとは有島武郎の「小さき者へ」と「生まれ出づる悩み」前者は奥さんの壮絶な死、北の風景が張りつめていて良かった。後者は蟹工船と同じように北の海の漁場の描写があったがやはり緊迫感では多喜二に一歩譲る感じはしたが、その分何か芸能っぽいと言うか進み方がマーチっぽいズンチャカズンチャカ進む感じが面白かった。(これも分からないですね)
これらは始めて読んだが、ちょっと前に「或る女」を読んで感動したので。。。

現在は「彼岸過迄」を4分の1ほど読んだところ。
たった今は窯焚き中です。
(11月20日に書いて21日アップ、11月22日加筆しました。)




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Tag:読書(文学)  Trackback:0 comment:9 

Comment

ちゅう @m78seven URL|
#- 2009.11.21 Sat18:37
漱石の本は「三四郎」を始めとしてけっこう読みました。
特に、「三四郎」は「青っぽい」ところがあるかもしれませんが、まるで映画を見ているような描写、その「刹那」にぐっと惹かれるものがあります。なぜもっと映画化しないのか不思議なくらいです。いきなり「こころ」とかをやりたがるんですよねえ、日本の映画監督は。
ちゅう @m78seven URL|
#- 2009.11.21 Sat18:45
それと、最近テレビドラマにはまっていて、いろいろそれらの原作本を読んだりしています。以前は全然読書の気力がなく、買っては積んどく状態(専門書を含む)だったのが、長編ものも読破。
「風と共に去りぬ」と南部、KKK団の関係も、ドラマなどの影響で興味をもって読みました。
「蟹工船」はiPhoneの青空文庫リーダーにダウンロードしてあるんですが、まだ読めていません。
プカプカ URL|
#- 2009.11.21 Sat20:53
我っち
ごめん、、、、
4行くらい読んで、、、
バレーボールとフィギア見ることにした。。。
最近、、、文字アレルギーらしい、、笑
銀 URL|ちゅうさん
#F.S2sd/w Edit  2009.11.21 Sat21:51
7~8年くらい前に虞美人草、三四郎、門、それから、こころとまとめて読みました。
その時の印象では、三四郎からの三部作とても良いと思いました。
なんか、色気とパワーがあって面白かった。
こころは、その時の印象では、中期のものに較べてバランスが悪いなという風に思った記憶があります。
一〇代のころ読んだ記憶では、後期が圧倒的に面白いと思ったのですが。

蟹工船良いですよ~
蟹工船は思想的に語られることも多いと思うのでですが、読んでみると自由な感じがしてのびのび書けていて驚きました。

本文に書いたように、北の漁場が残酷でありつつも物凄く美しいのです。
銀 URL|ぷかねーさん
#F.S2sd/w Edit  2009.11.21 Sat21:57
あはは、
読まないことを正直にコメントしてくれる姉さんが素晴らしいv-218
あんまり大した内容ではないので読まなくても同じです。
C橋 URL|
#- 2009.11.22 Sun21:08
夏目漱石の本はほとんど読んだはずなのですが、作品の内容についてほとんど覚えておらずコメントできないという情けない状態です。

最近は本を買うということをせず図書館で借りるばかり。
このところよく借りるのは精神科関連の本。
アスペルガー症候群や双極性障害などの本。
大学で臨床心理学の授業を取ったことがありなかなか面白かったので、なんか昔を思い出しました。
銀 URL|Re: タイトルなし
#F.S2sd/w Edit  2009.11.23 Mon09:03
C橋さん
おはようございます。
コメントありがとうございます。
図書館で借りる気持、自分的にはどうも景気悪化と共に、年をとると共に、どうしても受け付けられない本が増えてきてすぐに投げ出さざるを得ず、買うとダメージが大きいということで同感です(笑)

c橋さんは、精神科関係ですか。
本日新聞にアスペルガーの本の広告があって、その特徴が10~20項目ぐらいあったのですが、相当自分に当てはまりました。
でも、誰でも多かれ少なかれ、思い当たるところのある項目なんじゃないかなーとも思いました。
先端産業の研究職であるわけではなく、営業、雑用、企画なんでも有りの個人営業ですから、もうちょっと自分の性格どうにかしないとまずいとしょっちゅう思ってますけれど、もう50ですしどうにもなりませんよね。


プカプカ URL|
#- 2009.12.09 Wed08:38
銀さん
ちゃんと読みましたよ~~~!!えらい?!

若い頃は1ヶ月に20冊は読む
自称!文学少女??と思っていたけれど
ただ、、、人を寄せ付けないように
がむしゃらに読んでたような気がするんだ。

昔、読んだ本を読み返すと
その頃と違う想いが湧いてきたりするのは
うれしいね!
小学生の頃、、、読みつくした
「世界少年少女文学全集」50冊を
また制覇したいなぁ~~
なんせ、、、老眼だから~~
文字が大きいのがいいねーーー!!
銀 URL|ぷかねーさん
#F.S2sd/w Edit  2009.12.09 Wed21:32
どうも、読んでくださってありがとうございます(笑)

そうですか、プカねーさんも元文学少女ですか!
ハンサム師匠は今でも結構読んでますよね。。

>ただ、、、人を寄せ付けないように
がむしゃらに読んでたような気がするんだ。

何か分かる気がします。
人を寄せ付けなくなってしまって読むのか、読んでいるうちに人を寄せ付けなくなるのか、、、
でも、そんな若い時分のとがり方も今思うとちょっと愛しいですね。

字のでかい本を買って、老眼読書にいそしみましょう(笑)
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彫刻家でもある鈴木厚が磁器を中心に器を制作しています。

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