この頃の私、万年カナ、花粉症目薬

カップ・ソーサー

ずっと、ご注文の染め付け磁器の生地を作っていました。
カップ&ソーサー12客分ですが、いろいろな形のご注文で5タイプあり、失敗を考えて30客分作りました。他に平茶碗をいろいろな形で20数個、お猪口8個、角皿11枚作りました。
今回は、いつもより薄く仕上げたし、いろいろ考えて作ったこともあり、えらく時間がかかってしまいました。

ロクロの毎日で一日10時間も働いたせいで、関節痛、頭痛、筋肉痛、花粉症でかなり状態が悪く、しかも3月初旬納品のはずがまだ、素焼きもしていなくて当然いく義理の愉しそうな展覧会、演奏会全てパスしています。
焼き物屋になって不義理な男になってしまった。

カンナ

ちょっと前、削り(水挽きした器を触っても大丈夫な状態まで乾かして逆さにシッタとよばれる台の上に置いて、ロクロで高台を削り出し薄く仕上げる仕事)のための超硬カンナ(有田では万年カナということを洒落陶さんに教えていただきました)を研いだ。
今回は、据え付け式の両頭グラインダーのグリーンカーボンで鋭角(手の研ぎで仕上げると彫刻刀のように軟鉄と鋼が鍛接していない固い鋼一枚の刃だから、砥石の上で安定せず丸く研げてしまうだろうから)に荒研ぎ、セラミックの中砥で手で水砥ぎして仕上げる。
以前は水が自動的にでる低速回転中砥マシーンで仕上げていたがもう一つ切れず、切れなくなると業者に出すというのが一般的とのことで自分の研ぎでは大して切れないだろうと諦めていたのだが、今回中砥マシーンが壊れて使えないし、関東では業者も見つからず、I久などに出しても高くて時間がかかりそうなので、木彫家時代に買ったベスターという商品名のセラミック中砥700番と1000番で手で研いで仕上げると相当切れるようになった。
フワフワと削りくずが薄く、木材にかける台がんなが上手く調整できたときのかんなくずと同じ感覚で出てくる。所謂カンナが笑うという刃がガタガタ踊って痕が表面に残る苦労もほとんど無くなった。
やはり、回転中砥マシーンだと低速で水をかけながらでも超硬の合金でも摩擦熱が微妙に刃先を痛めるような気がする。鉄の刃物ではてきめんだ。
そう言えば、木彫家時代に良く出掛けた打ち刃物の知識に関しては日本一といわれるT田刃物店に一年に一度カンナを研ぎに出す磁器の作家がいるというのを聞いたことがある。

写真左から3ホンは超硬カンナ、右から2番目は、自作の鉄のもの(幅が広くて厚い鉄の板を大築熔炉で購入してきたのですが、重みがあって安定していて使いやすいです)、一番右は出来合いのもので、小生はシッタを加工するのに使っています。

超硬カンナ研ぎでは元木彫家だったことが、ほんの少し生かせて嬉しかったです。

ところで、全然関係ないし下らない話なのですが、ここのところ花粉症で苦しんでいて、目が潰れそうに痒いのですが、不機嫌な顔をしていると、家内が目薬片手にノシノシやってきて、哄笑とともに、小生の頭をガッと掴んで目薬を強制的に注入するのですが、これが滅茶苦茶痛い。
自分で同じ目薬を差してもしみないのに、同じものを他人に注されるとしみて痛いということを発見しましたが、皆さんご存じでしたか。

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Tag:陶磁器  Trackback:0 comment:8 

Comment

muko URL|konnnitiha
#pSJ6Fihk Edit  2009.02.25 Wed16:33
現役木彫家への復帰を気長にお待ちしてます。
銀 URL|Re: konnnitiha mukoさんへ
#F.S2sd/w Edit  2009.02.25 Wed19:42
> 現役木彫家への復帰を気長にお待ちしてます。

あはは、そのうちね。
材木と道具は老後の楽しみにとってあります。
いままで、親のスネかじったり、美味しい仕事にありついたり、何かに寄生して適当にやってこられましたが、もうあかんという感じで、ここで何とかしっかり生きないといかんという感じですね。
なかなか、絶望的状況ですが、頑張るしかないです。
結構、焼き物も愉しいしね。
お互い長生きしましょう!
洒落陶 URL|
#- 2009.02.25 Wed22:21
花粉症大変みたいですね。私も花粉症ですがそんなにひどくないです。
ベスターという商品名のセラミック中砥700番と1000番はネットとかで手にはいりますか。
万年カナを自分で研げたら便利ですね。
銀 URL|洒落陶様
#F.S2sd/w Edit  2009.02.26 Thu07:44
> 花粉症大変みたいですね。私も花粉症ですがそんなにひどくないです。
もう風邪と変わらないという感じですね。
> ベスターという商品名のセラミック中砥700番と1000番はネットとかで手にはいりますか。
> 万年カナを自分で研げたら便利ですね。
家に、使い減らして厚さ5㎜くらいになった1000番があるのですが、日ごろいろいろ教えていただいている感謝を込めましてお送りします。軽いので、郵便でいけると思います。
それで試してみてください。
セラミックの中砥は革命的で、ほとんどそれまで画期的とされたキング(赤砥)を駆逐する勢いでした。
ただ欠点は、強力なために、使ううちに凹んでしまった砥面をサンドペーパーを硝子の上に置いてこする、コンクリートの上でこする等して面直しするということが出来ず、仕事で使うのであれば、2本買ってこすり合わせて面なおしなくてはいけないということがあります。お送りしたもので面直しするか、当面は半分に割ってこすり合わせても十分だと思います。
そう言った欠点をおぎなって、包丁等刃物ならなんでも、画期的スピードで正確に研ぎやすい優れものです。
700,1000、1200とありますが、700は良く刃物をおろしますが、どちらかというとGCの荒砥に近い感覚で柔らかくすぐ凹み、1200は逆に固すぎてやや気むずかしい感じがしますので、1000番がお奨めだと思います。
ただ、自分もここ5年その業界から離れてしまっているので現在はもっと良いのがでているかもしれません。
ベスターはhttp://www.rakuten.co.jp/sekinohamonoya/959068/452465/877818/
で見つけました。

洒落陶 URL|
#- 2009.02.26 Thu09:24
おはようございます。わざわざ送っていただけるようなので、さっそく試してみます。
こちらも砥ぎ屋さんが一件しかないので先行き不安でした。
そこが無くなったら手作りのカナだけでやっていくしかないなあと思っていました。

花粉症も発症した年はひどかったのですが、その後はそうでもないです。
レベルが杉4、ヒノキ3、ハウスダスト1でした。工房の周りが国有林です。
銀 URL|洒落陶様
#F.S2sd/w Edit  2009.02.27 Fri08:23
おはようございます。

昨日お送りしたのですが、花粉症がかなりひどくて、風邪みたいに熱っぽくなってしまいました。
家内も、強度の首痛で動けず、踏んだり蹴ったりです。

さて、手で研ぐカンナですが、仕事の上手い洒落陶さんなので、余計な心配かと思いますが、機械研ぎの角度が多分金属の性能、磁器の性質などにあって良いのだと思いますが、その角度で手で研ぐと、肝心な刃先は鈍角になってかえって切れなくなると言うことも考えられます。
私は、グラインダーのGCでやや鋭角に荒研ぎしたのですが、グラインダーを使う際は、荒研ぎの段階でも、ずらしながら研いで熱が一カ所にたまらにようにする、そのストロークごとに水につけたりして、温度を冷やすなど、なるべく熱の影響を避けた方が良いかと思います。
小生もこれを機会に、研究を深めたいと思いますので、よろしくお願い申し上げます。

それでは、本日はこれにて。
元窯 URL|
#- 2009.02.27 Fri16:41
磁器は本当に大変だね
私にはちょいと無理かも

ところで玄米食で家内の花粉症はいつのまにか治りました 便秘も デブも

私はアカギレが無くなった デブも 顔の照りも

体大丈夫?
銀 URL|元窯師匠
#F.S2sd/w Edit  2009.02.27 Fri21:51
師匠、コメントありがとうございます。
調子はいかがですか。
3日に新作を拝見するのを楽しみに致しております。

> 磁器は本当に大変だね

磁器の大変さはこの頃やっと分かってきました。
陶土をいじったことがほとんどないので、みんなが言うよりは簡単だな、等と思っていました。
仕事が難しいこと自体は割合大丈夫なタイプだと思いますが時間がかかってしまうことは改善して行かなくてはいけません。

> ところで玄米食で家内の花粉症はいつのまにか治りました 便秘も デブも
> 私はアカギレが無くなった デブも 顔の照りも

ウーン、花粉症が玄米で治りますか。顔の照りの他の要素は大丈夫なのですが。。。

> 体大丈夫?

ちょっと、疲れてますが、まあ大丈夫です。
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プロフィール

ぎんよう

Author:ぎんよう
彫刻家でもある鈴木厚が磁器を中心に器を制作しています。

我が家の掃除機の塵の放射性物質
Cs137:641Bq/kg(検出下限39.7)
Cs134:211Bq/kg(検出下限19.3)
Cs合計:852Bq/kg(検出下限58.0)
採取時期:2014/1月~2014/3月

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