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私の彫刻写真帖ー岩野亮介ー

おひさしぶりです。
多少忙しいというか、のろまな自分としては、2月末までに染め付けカップ・ソーサー12客と茶碗と角皿5枚はは恐ろしいノルマ(失敗を想定して、カップとソーサーを一点づつと考えると60点程になる)で、思いっきり働いてかなり疲れています。
先月末、どうも頭の調子がいまいちで、月末まで優雅に寝ていたのが響いています。



iwano060.jpg




ところで、本日は小生の友人の作品集を紹介します。
彼は、彫刻家ですが、最近は自作の等身大のリアルな木彫を街中や田んぼなどにおいて、写真を撮りそれを作品として発表しています。
知る人ぞ知る鬼才と恐れられています。


作品はこちらから。
http://homepage.mac.com/atsushi_sensei1/aoneko/ryousuketen.htm
http://homepage.mac.com/atsushi_sensei1/mumei/#iwano


岩野亮介
「私の彫刻写真帖」
A4判モノクロダブルトーン
99ページ
3500円
彩樹社発行

ご注文は
03-3947-1021星雲社まで。

是非買って下さい。損はさせません。




岩野さんは同い年の古い友人ですが、同じように成功した彫刻家の2代目という事で何となく気が合います。
ちょうど20年ほど前、亡父鈴木実は、大腸癌を切ったが、個展を控えていて、退院後ほどなくかなり無理をして開いたのですが、岩野さんのお父さんの岩野勇三先生(私の恩師でした。父と同世代、同じように美大を卒業しておらず、テクニシャン、何だか父同士は張り合っていたようであった。)は来なかった。
ガッツでこぎ着けて割合評判の良かった個展閉幕後、父は「あの野郎来やがんない。」とご立腹の様子であったが、しばらくして突然に先生の訃報。

全く知らなかったのだが、聞くところによると、先生は、ちょうど同じ頃、同じように(肺)で闘病していたが、そのまま帰らぬ人となったということ。確か56歳だったと思う。
亡父はさすがに真顔で「死に神はオレのクビをなでて、岩野さんの所にいったな」と妙に詩的なことを言っていた。
長男の岩野亮介さんは20代後半の若さであった。

その後、何となく岩野亮介さんに心引かれていた自分は、自作の作品集などを持って、岩野亮介さんのアトリエ(元岩野先生のアトリエ)を訊ねたりして強引に友達にしてもらったのだが、その頃、一応慰めるつもりであったのだが、次のような暴言を吐いたことがあった。
「目の上のたんこぶが、早いとこ無くなって良かったじゃないか。」と。
彼は、伏し目がちな人であるが、ふっと目を上げて自分の目を静かに見つめかえして小さなため息をついて無言のまま、また目を伏せた。

ちなみに、仲が悪くなりつつあった自分の父にも公平?に「良い人から先に、死んでしまう」と暴言を吐いておいたが。

20年近くたって、今度は自分の父が嫌な死に方をしたが、売れもしない大きな彫刻にかかる相続税(物納は不可)の処理のことについて岩野亮介さんに随分相談に乗ってもらった。
上手く処理しないと、うちの場合は財産放棄しなくてはならない。
長男であった亮介さんは27~8歳でその任に当たった訳であるが、40代前半の自分にも途方もないストレスであり、やっと彼の当時の苦境が分かったわけである。
そのどさくさに、かれに
「オヤジの存在というのは、死ぬと、かえって、でかくなるんだな」
と愚痴ると、なんの屈託もなく、
「そうヨ。」
と一言。

上手く伝わったかどうか分かりませんが、彼はとっても人間が大きいです。

ちなみに二人とも、お坊ちゃま風のイメージを裏切るスモーキーな遺作の処理をして、金銭的には致命的なダメージを受けずに切り抜けました。


そしてなぜか二人とも、現在は彫刻を作って見せて勝負するということから違うところに創作活動の場を移してしまっています。






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テーマ : アート
ジャンル : 学問・文化・芸術

Tag:美術・彫刻・絵画  Trackback:0 comment:16 

Comment

ちゅう URL|
#- 2009.02.12 Thu00:22
木とは驚きですね。膝でしか見分けがつきません。
確かにカラーだと不自然な感じになるかもしれません。

銀 URL|Re: タイトルなし
#- 2009.02.12 Thu08:54
> 木とは驚きですね。膝でしか見分けがつきません。
> 確かにカラーだと不自然な感じになるかもしれません。

カラーのも少しあります。
しかし白黒でも、やはりどこか普通でないのですね。
よく分からないけれど違和感がある。それが面白いと思います。

撮影の手伝いしたことがあるのですが、面白かったです。
県道沿いのバス停でしたのですが、車の人が目をむくのが何とも痛快でした。
やはり、ちょっと普通の人間とは違うオーラが出ているのですね。

番屋の丁稚 URL|惹きつけられます
#- 2009.02.12 Thu11:21
青空娘さん、物すごい存在感です。魂が吸い取られてしまいそう。

こうして彫刻を写真に撮ることで、新たな文脈が生まれていると思います。全く違う別の作品ですよね。Webで見てこれですから、写真集はもっといいでしょう。

調べたら、紹介された出版社のほかに、大型判が彩樹社から出ていますね。そちらを注文することにします^^
azam URL|
#- 2009.02.12 Thu12:03
私はこの方が凄く気にかかります
すばらしくcool cool cool !

銀ちゃんのお友達 本当に素敵だわv-425

銀 URL|番屋の丁稚様
#F.S2sd/w Edit  2009.02.12 Thu12:55
ありがとうございます。

ホントに写真が作品ですね。
まあ同業者としては、顔の作りとか元が良いことが大きい気はしますが。

あと、書き方が悪かったのですが、彩樹社は発行で、発売元が星雲社で同じものです。
値段も間違っていました。
銀 URL|azam師匠
#F.S2sd/w Edit  2009.02.12 Thu13:06
いいでしょう!

私の亮介さん、誰にも渡さないわん!
と言う感じのファンが結構います。
あと、彼を嫉妬する同業者のファン。
そんなファンだけですと、彼も幸せになれないと思うので、私もファンの一人として頑張ってみました。
洒落陶 URL|
#- 2009.02.12 Thu15:04
数日前に紹介の処で見ました。面白いですね。リアルなようでリアルでない。
最近特に感じるのですが、漫画とアートの融合というか絵画、彫刻でも顕著に
なっているようです。去年ムサビに行ったのですが、学長もその点を意識した
発言をしていました。去年青木龍山さんが亡くなりましたが、やはり息子さんが
作品を県に寄贈されました。また友人の父親で多賀谷伊徳という油絵の人がいましたが彼は個人の美術館にしています。物納が駄目とありますが、じゃあ作品の評価額の
何割かを相続税としてお金で払うということですね。それじゃあ大変だ。
多賀谷さんのアトリエを訪ねたら体育館みたいにでかいのでびっくりしました。
描いてる絵もでかかったんですけどね。やっぱり相続対策で苦労したと言っていました。

銀 URL|洒落陶様
#F.S2sd/w Edit  2009.02.12 Thu20:20
コメントありがとうございます。

岩野さん面白いですよね。
先ほどのコメントにも書きましたが、やっぱり、彫刻としても良いのではないでしょうか。
あまりに彫刻らしくなくて、本物を見るととまどう人の方が多いかもしれませんが。
> 数日前に紹介の処で見ました。面白いですね。リアルなようでリアルでない。
> 最近特に感じるのですが、漫画とアートの融合というか絵画、彫刻でも顕著に
> なっているようです。
そうですね、岩野さんもどこかCGみたいな所もあってそこが面白いのでないでしょうか。

相続税ですが、物納はまずダメのようですね。
しかし、父の場合、大作はほとんど流通していなかったので、規準が無く、ネームバリュー等からこのぐらいという計算では巨額で最初はそう言う試算をする人もいて恐ろしかったのですが、売れないから0だという試算もあって、結局は適当な額に納まりました。
私の友人で生前大作がよく売れていたた日展の作家の息子さんなどは遺作を壊したと言っていました。
自分の父親のことで、言うのは気がひけますが、生前誠実な創作活動をしていると遺族もそんなにひどい目には遭わないということなのかもしれません。
江戸川台のきょん URL|こんな美しい娘
#pYnNxVVQ Edit  2009.02.13 Fri22:52
やあ、良いものを紹介してくれましたね。
では、3題ほど・・・・・。

 その1 こんな美しい娘
 緑衣のベラ、ガラ(ダリだっけ?) なんて、昔も書いた気がするけど、作家にとってのモデル、そのまま押し倒して妻にしてしまう・・・。
それほどの強い思い入れ、ひしひしと伝わってくるような。

 青空娘、こんな美しい娘、・・でも「特定のモデルはいない」と? ロッテ・レーニャやロバート・ジョンソンはモデルがいて、青ジャージ娘は
いないと? この青空娘は作者の心の内から「生まれてくる」と?

 その2 精巧な作り

 忘年会の「景品」で「ガンダム」の模型を手にすることになった。 老眼で部品が良く見えない。
芥子粒のような部品を組み立てる、”セメダイン”なしで。 日本の金型、成型加工技術を誇るように、接着剤なしで組み上がる、狂いもなく。
 そして可動部。 親指、人差し指、残りの指、手首肘、肩が動いて、ポーズをつけることが出来る。

 青空娘、目線も変わっているような。 でも喜怒哀楽はない。 目線のみ、クールに。

 その3 リアルな人形

 友人に医療機器メーカーの者がいる。 看護学校など、教育用の「患者人形の保守点検」も扱う。
等身大のそれら、人形の中には「引き取り修理」が必要な場合もあるそうだ。 そのような「人形」の「運搬」は結構、気を使うそうだ。
 高速道路のパーキングエリアなど、ちゃんと”毛布”でくるんでおかないと、間違えて「通報」されかねないらしい。

 とにかく、自分と同世代の作家が、このような見事な作品を出しているのを見て、甚だ愉快であった。
銀 URL|きょんさん
#F.S2sd/w Edit  2009.02.14 Sat08:32
>その1
彼がどのような気持ちで、この女性に対しているかは私には全く分かりませんが、上原多香子のイメージがあるようなことを聞いたことがあります。
>その2
非常に、仕事の上手い、いわゆる器用な人でもある。
アナログカメラを自分で分解掃除してしまう。刃物マニアでもあって、私は随分習いました。
>その3
街中で、撮影しているといろいろ怪しまれる事が多いそうです。
>とにかく、自分と同世代の作家が、このような見事な作品を出しているのを見て、甚だ愉快であった
やはり、技術的、内容的に相当経験を積んだ上で、新しいものに向かう気持ちを持つ美しい中年でないと出来ない仕事でしょう。
江戸川台のきょん URL|ちょっと色っぽいね、役所でPCに向かってるやつなんか
#pYnNxVVQ Edit  2009.02.14 Sat08:57
 ああ、昨夜は眠くて、言葉足らずだったが、あと「水海道」なんて、懐かしい地名が出てきて、それも嬉しかった。

 ボーイスカウトでたずねたよ。おそらく取手まわりで関東鉄道、夜8時くらいから夜通し歩いて、明け方目吹橋を渡って、
野田まで帰ってくる「夜間ハイク」で。 あのホームに降りた筈。

 それから、「上原多香子」? ちょっと色っぽいね。 役所でPCに向かってるやつなんか。
銀 URL|Re: ちょっと色っぽいね、役所でPCに向かってるやつなんか
#F.S2sd/w Edit  2009.02.14 Sat09:11
ああ、買ってくれたんだね。
ありがとう。
とってもうれしい。彼はパソコンはもっていないみたいですが、たまに覗いてみてくれているみたいなので、喜んでくれると思います。
岩野亮介 URL|パソコン今日もらつた
#- 2009.12.24 Thu18:50
パソコン今日もらつた
銀 URL|Re: パソコン今日もらつた
#F.S2sd/w Edit  2009.12.24 Thu19:05
亮介様
開局おめでとうございますv-221
一日で、ブログに投稿できるとは凄い。
予想通りですね。

私のところでは良いと思いますが、あんまり本名は使わない方が良いかもしれません。

メールのアドレス知りたいので、左下の方にあるメールフォームか、ホームページのメールのところから、お手紙下さい。
げんよう URL|
#- 2010.12.17 Fri12:44
やっぱ凄い人ですねーーー
現物を見てみたいなーーーーって思ってます
銀 URL|げんようさま
#Yx4q6d1M Edit  2010.12.17 Fri18:19
凄い人ですよーーー
多分写真の方が鑑賞しやすいとは思いますが、現物も良いものだと思います。

上の方に書いたかもしれませんが、セーラー服を着せてのバス停での撮影の時に、通りかかった暴走族風の車のお兄ちゃんの目をむいた驚愕の表情が忘れられません。
非常に痛快ではありましたが、なにか、本当に驚く顔というのも、なかなか見ることのないもので、貴重な経験でしたよ。
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プロフィール

ぎんよう

Author:ぎんよう
彫刻家でもある鈴木厚が磁器を中心に器を制作しています。

我が家の掃除機の塵の放射性物質
Cs137:641Bq/kg(検出下限39.7)
Cs134:211Bq/kg(検出下限19.3)
Cs合計:852Bq/kg(検出下限58.0)
採取時期:2014/1月~2014/3月

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