まじ、ユーツ~2窯めの釉掛け、金融不安、非正規雇用など~

この秋2窯めの釉掛けがうんとこさ大変でしたが、何とか終えて、焼成中です。
一回掛けたのを洗って、もう一度掛け直したり、かなり疲れました。
私は、灰釉が鉄分を含んだ磁器素地にやや薄く掛かって多少黄色みを帯びるか否かの感じの青磁がが好きなのですが、ちょっと薄くなると焼け付いたように茶色になるし、ホントに厚さ=釉泥槳の濃度の調整が難しいです。
何回かやり直しているうちに、神経が多少研ぎ澄まされてきて、前にやって、うまくいったのと失敗の時の釉の厚みがハッキリと思い出されて分かってきます。そうなるまで大変なのです。成形と、模様付けに時間が掛かりすぎて前の釉掛けの感覚を忘れてしまうのです。
だいたい、葉書が1,5枚分ぐらいの厚さなのですが、そんな曖昧な規準だと厚くも薄くもなって役にたたないのですが、だんだん、釉の状態もこなれてきて、厚さに対する判断も正確になって来ます。
結局いじくり回しているうちに、ノリを含んだ釉を筆で塗り重ねたり、ポリカーボネットの痕だったりがなんだかいい味わいになってきて気持ちが落ち着き、窯詰めを始めました。その感じは、焼いたらば変わってしまいますが、レリーフ状の模様にさらりと掛かって、切れ込みがお尻みたいに色っぽい感じななっていると焼き上がりも良いような気もします。

そんなこんなで、、イライラして49歳にもなる、かなりカンジワルいオヤジになっていました。。
私のまわりの皆様及びかあちゃん、その節は大変失礼しました。
それにしても、母ちゃんは最近充実していて羨ましいな~
それに較べて、オラなにやってんだろ?


自分がカンジワルくなると、自業自得で気持ちもだらしなく落ちこみますが、今回は金融不安があって、なにか、気持ちの暗さも一塩です。
大恐慌がおこって、焼き物どころではなくなって、役人の腐敗、政治の無能がさらに昂進し、そのうち2.26事件みたいなクーデターが起こって戦争になる。。。。そんな連想がおこります。
この間、ひょんなことから、web上のあるところで、憲法について若い連中と多少火花が散る場面に相当びびりつつもコメントしてしまいました。小生は、一応、現行憲法に愛着があって護憲派です。しかし内心では、この愛着がどうも天皇をあがめるのと似たような感情なのかもしれないとも思ったりもしています。

その人達はどんな境遇かはよく分からなかったのですが、ネットサーフィンして若い人達の書いたものをを読むと、当たり前のように憲法改正、集団的自衛権の行使を肯定する立場の人もかなりいるようでした。
誰かが言っていた記憶があるのですが、派遣やフリーターなど非正規雇用のひとびびとには、我々のような55年体制、冷戦下のもとで青春を送った、左翼対右翼の対立が世の中をドッシリ支えている感があって、生活も、あんまりわがまま言わなければある程度出来た、安定した世界にいた世代、しかも若い世代に思い税負担を強いる世代に対する嫌悪があってとんがったタカ派になるという見方もあながち的はずれではない気もしました。
いわゆるワーキングプアの本当に辛そうな毎日を記したものもありました。なにか、出口のない闇の中にいる。
トゲトゲと攻撃的なのですが、記述がリアルで、殺伐とした空気が痛々しい、かなり良い文章だなと思える日記もありました。
その暗さには、我々の若いころの苦しみとは何か決定的に違うニュアンスがあると思いました。
自由業ならではのそれなりの苦労はもちろんありますものの、太平の世を謳歌してばかげた屈折ともにノホホンと世の中に寄生して暮らしてきたオヤジとしては正直いくらかの恐怖を覚えましたが、それを短絡的に暴力的に時代が動くことへの恐怖には自分としてはつなげたくはないです。
時には、ちゃんと若い人たちとしっかり向き合って、疑心暗鬼の世の中にはならないようにしたいとガラにもなく思った次第です。あまり自信はないですが。。。
IMG_0558.jpg

釉を掛けて修正後、窯詰めを待っている状態です。
黒いのは藁灰です。藁灰は20kgで2万以上する上に水分が凄くて、コンロで熱して水分を飛ばしてみると、100グラム有ったのが69グラムほどになってしまい、実質は7割ぐらいですから、さらに高いのです。
どうしてそんなに高いのかというと、手間も掛かるらしいですが、無農薬ではないと釉薬に使いずらいというか、藁白など藁灰本来の使い方が出来ない事も大きいのだそうです。
農薬に銅の化合物が入っていて、図らずも、酸化焼成すると緑、還元すると赤に発色するのだそうです。
おまけに、雨で農薬が流れないようにするために、カオリンのような微粉末粘土まで入っているのだそうです。
今の状態で、農薬をやめてしまったらば、米の自給率は下がるでしょうし、農業従事者の負担も凄いでしょうからそ、んなに簡単な話ではないと思いますが、稲にそれだけ農薬が使われているということがほのかに伝わってきた2万円というお値段でした。>注



釉の構成は木灰3,福島長石6,藁灰1です。
珪石と長石、木灰でぜーゲル式(釉の成分を分かりやすく表す数式)の数字を合わせてやってみたのですが、どうもやはりクリアーになりすぎる気はしましたので、今のところ小生は天然藁灰です。結局イセキューが一番安いようです。


かなり、模様が釉をとおしてハッキリ分かりますが、CMC糊をきかすと、凹んだところにあまり厚く釉がたまらないで平均に掛かるようです。

いま、大体1150度、明朝まで焼成。
窯出しはあさっての夜です。

*注*
無農薬の藁を使う事が高い原因の一つという事を聞いていたのですが、今日念のためにある業者に問い合わせてみたところ、農薬ではなく、現在は農業が機械化されていて、藁灰にするためには手でからなくてはいけなく、農家さんと特別に契約しなくてはいけないと言うことが大きいと言うことでした。泥が入らないように扱うのも大変だと言うことでした。
その業者では農薬には関しては問題ないと言っておりました。水分のことは機械乾燥するとコストがかかるので、天日干しするからだと言うことでした。
どちらが正しいかはよく分からないので、どなたか、お詳しい方がおられたらば、コメントお願いします。
話の面白さに引っ張られて、あやふやな情報を流して申し訳ありません。




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Tag:陶磁器  Trackback:0 comment:3 

Comment

洒落陶 URL|
#- 2008.10.10 Fri17:26
どうにも、世の中が困った状態になってきましたね。我々のような商売は皆さんに余裕があって
こそ、需要が出てくるのですが。
藁灰の農薬は収穫の一定期間前に散布を控えるはずですから、やはり関係はほとんどないと思います。
水分のことは説明になっていないですよね。利点があるとすれば、粉末が舞い上がったり、飛び散ったり
しないなど、扱いやすいことでしょうか。でも三割近くも必要かな?
やはり需要が少ないのでコストが高いということでしょうね。
こちらもイス灰など使いますが、これはイスの木の皮だけを使うのでもっと高価のようです。
イスが出てきませんでした。木扁に作の右半分だったとおもいます。
CMC糊、使ったことないのですが、どんな用途があるのですか?
銀 URL|洒落陶様
#F.S2sd/w Edit  2008.10.10 Fri21:25
この世界金融危機というのは凄まじいですね。
この、日本が、ましな方だというのですから。。

藁灰は無農薬でないといけないというのは、時々聞くのですが、業者が関係ないといって、しかも、それを使って、赤にも緑にもならないのですから、関係ないのでしょう。もっともらしい話に乗せられてお恥ずかしいですv-15
それとも、自分は1割程度ですが、もっと使うと赤くなるのでしょうか。。。

水分3割はやはり、儲け主義でしょうか(笑)

CMCは、ぜーゲル式とともに良く陶芸家諸兄に笑われるのですが、難しい釉掛けが少し楽にはなります。
カオリンが入っているもの、陶石立てだと、必要がないと思いますが、沈殿が多少抑えられます。
また、釉層が丈夫になり、修正のとき、ダミのようにしないで、筆で擦りつけて薄く足したりが出来るのが便利です。(ただ、筆で足す分のCMCが多いと、ポリカーボネットで修正した際、その部分が硬くて残ってしまうので、浸し掛けの釉と同じでないとまずいみたいです)
また、本文にも書きましたが、凹んだところにも溜まらない傾向があるようです。
ただ、粘性が増す分、水が引きづらく、またピンホールが出来やすいようですので、陶石立て、粘土質の多いものは使うと良くないようです。
やはり、一番効果を発揮するのは、筆での施釉かと思います。

イス灰はたかくて手を出していないのですが、石灰とはやはり違いが相当あるのでしょうか。
小生は前に少し書きましたが、楢灰と陶石の透明釉をかじっていますが、器をしばらく使った時の古び方が、染め付けなどは古雅な感じがするのかなという感触でおります。

銀拝
銀 URL|見えないようにコメント下さったお優しい方へ
#F.S2sd/w Edit  2008.10.10 Fri21:53
わかりました。
素人臭く陶芸界のもっともらしい伝説に踊らされてしまっていました。
以後気をつけますv-238

銀拝
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プロフィール

ぎんよう

Author:ぎんよう
彫刻家でもある鈴木厚が磁器を中心に器を制作しています。

我が家の掃除機の塵の放射性物質
Cs137:641Bq/kg(検出下限39.7)
Cs134:211Bq/kg(検出下限19.3)
Cs合計:852Bq/kg(検出下限58.0)
採取時期:2014/1月~2014/3月

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