ある日の会話

アトリエで埃をかぶって屹立するこの像を見て、次女(少5)が「パパ、これどうするの?売るの?」
「売れないから、そのうち捨てなくちゃね。」と私。
「ええ!捨てちゃうの」と次女。
「それじゃ、Hちゃんにあげる。パパが死んだら。」と私。
「エーいらない。」次女。。
「じゃあ、捨てなきゃ」私。
「。。。。。うーん、でも捨てらんないな。やっぱり捨てらんない。おねーちゃんも一緒だと思うよ。」と次女。
私は、かなり感動したのであった。こうやって美術品は後世に残るのさ。断舎利反対!
でも、結婚して旦那に捨てろと言われたら捨てるだろうな。
ということは、あと20年の命ということだ。

これは、私が30ちょっと前、バブル景気華やかなりし頃、画用紙を木工用ボンドで固めて作った亡父の像です。あまりにでかいのでアラばかり目だちますが、この写真みたいに小さく写ると結構ちゃんとまとまっている像で、本人は気に入っているんですけどね。

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常総市弘経寺旧本堂の正面にて。3メートル近い巨像です。撮影:森政俊


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アトリエにて。亡父は、これを見て、「似てはいるな」とイヤな顔をしていた。
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有村辰夫先生の近作

今年の国画会で拝見した有村辰夫先生の作品。
90才を超えられた先生の作品に彫刻から離れた自分が分かったようなことを言うのもちょっと気が引けるのだが、余計なものが何も無くて情報量は決して少なくない、生き生きとした素晴らしい彫刻と思った。
先生の、ここ数年の作品には毎年心惹かれるものがある。
同じ国画会彫刻部だった亡父実は48才で平櫛田中賞を取って世に出たけど、バブル時についた浪費癖、色事で生活を荒らして72才で自殺した。
父も良い作家だったとは思うが、有村先生のように長く生きて、地味だけど嘘のない澄んだ境地に達するのとどちらが幸せなのだろう。。
付け加えると、受賞当時の父と有村先生はそれ程うまく言っていたとは言えなかったようだった。
先生が、8才年下で自分の師匠の名を冠した賞を取って行動の派手な父を面白く思わなかったとしても無理からぬ事だし、自意識の強い父も過敏になっていたのだろう。
父曰く「年取って、ある程度有名でない芸術家は、つき合いづらくてかなわない。」
親の因果は子に報い、息子はいくら頑張っても無名の偏屈な作家になったとさ。私は今年54才。

●有村辰夫略歴(国画会のHPより)

1922年 鹿児島県生まれ
平櫛田中に師事 院展

1964年 国画会出品

1973年 会員 現在に至る

千葉県美術会理事


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多分サムライアリ

皆さんサムライアリというのをご存じでしょうか。
サムライアリは、集団でクロヤマアリの巣を襲い、幼虫やさなぎを略奪して
自分の巣に持ち帰り、育てて自分たちの奴隷として働かせる習性があるらしい。
成長したクロヤマアリに子育て、エサとり、巣の掃除、また女王アリの世話等、なんでもさせるのだそうです。また、サムライアリは戦いに特化した大顎がじゃまなせいなのか、自分ではエサを食べることができないので、奴隷のクロヤマアリに口移しで食べさせてもらうのだとか。

夏の暑い午後に略奪をするらしいのですが、暑かった昨日の夕方、次女と過疎の農村にぽつんとある住宅地の我が家のまわりを散歩していると狩りと思しき現場に出くわしました。
最初、林との境界のアスファルト道路の上にバラバラと散らばる蟻の大集団が雲みたいにゆっくりと住宅地側に道路を横断していたのですが、しばらくすると、側溝の横の小さな穴に殺到しはじめ、すぐに、卵のようなもの(多分サナギ)をもって穴から出て来る、出て来る、30cmほど離れた穴からも出て来る。
そして、ほどなくまた雲状の集団でに来た道を戻り始めたのですが、集団の先頭をたどると、蟻の巣穴があり、そこに卵(さなぎ?)を抱いてあちこち寄り道しながらノンビリと入っていくのでした。
次女と二人、しゃがんで観察していたのだが、これはなんだ、ただらぬものだな、と言うのだけは分かり、すぐに帰ってネットで調べようと帰って調べたらすぐにサムライアリの記事を見つけたというわけです。
読書家の次女は家に帰る道すがら『卵連れて帰って、奴隷にするんだったりして」と言っていましたが、まさか。。。。
分かった途端、鳥肌がゾワッ!!

サムライアリについてはこちらに載っていましたのを要約いたしました。
http://www.iszkakk.net/samuraiari.html

なお、wikiによると、女王蟻だけは、勇敢なことをするらしく以下の記述がのっていました。

「結婚飛行は7月上旬頃に行われる。アリの新女王は多くの種では、翅を落とした後に1匹あるいは数匹で働きアリの助けを借りることなく巣を立ち上げるが、サムライアリの新女王は単身でクロヤマアリの巣に侵入し、その巣の女王アリを噛み殺して巣を乗っ取る。勿論クロヤマアリの働きアリは侵入者を攻撃するが、撃退に失敗して自分達の女王が噛み殺されるとサムライアリ新女王の世話を始める。これは新女王がクロヤマアリの女王を噛み殺す際に、皮膚表面の成分を舐め取って女王になりきるためと考えられている。よって新女王の卵はクロヤマアリの働きアリが世話をして成長する。」


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彫刻家でもある鈴木厚が磁器を中心に器を制作しています。

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