線量計体験記 

知人から、線量計を借りて、身の回りの線量を測ってみた。(7月5,6,7日)
中国製の五万円ほどの簡易的なもの。
結論から言うと
見ている間に0.1マイクロシーベルトほどは値が上がったり下がったするので、しかとした値ではないのだが、うちの庭や近所の道路、小学校校庭などは概ね1メートルの高さで大体0.09~0.13マイクロシーベルト/hぐらいだった。
茨城県の6月22日の調査では取手は1メートルの高さで0.278シーベルト/hだからかなり低かった。
が、側溝の泥がたまっている所に5cmほどに近づけると、まれに0.5~1マイクロシーベルト/h瞬間的には2マイクロシーベルト/hを超えるところもあった。
しかし、1mほど上からだと、概ね0.15マイクロシーベルト/hほどになった。
その件については、一緒に計測した自治会長が、取手市役所安心安全課と言うところに、すぐに電話してくれたのだが、
・今のところ、市役所としては、、汚泥を集めても、引き取ってはくれないとのことだ。
県、国の基準が何も無いし、処理が今のところ、置く場所等の問題で不可能とのこと。
今のところ対策は、教育現場中心だと言うこと。
近隣の市町村でも同じとのこと。(小中学校のプールの高線量汚泥に関してはお隣の常総市では、PTA関係者の独自調査を受けて、瓦礫処理の放射線の基準に従ってドラム缶で保存とのこと7/9毎日新聞茨城版)
市役所の正式な検査の予定もないとのこと。
一般住宅は後回しで構いませんが、学校の汚泥は細かく検査して必要があれば除去して欲しいです。


さて、今回初めて線量を自分で測ってみたわけだが、
・5月中旬に最初に相談に来た近所のお母さんも喜んでくれたし、教育現場、農産物等の放射能に関する、さらなる情報公開と対策を求める署名(5月終わり頃、危機意識の欠如と偏屈で拒んでしまった)を求めに来たお母さんも、数字が出て安心したと、凄く嬉しそうで、ちょっと気まずい感じも氷解したのは本当によかった。
また、自治会長は、直ぐに役所に電話してくれて、丁寧な報告をしてくれたが、溝サライの見合わせ(ゴミにも出せないし、空き地に積んでも置けない)の他は結局何の対策も出来なかったわけだが、納得できたし、凄く、嬉しかった。
こういう対応を役所や学校もして頂けるとありがたい。


さて、久しぶりの記事ですが、何回も、放射能については、内々、書いてみてはいました。
しかし、自分自身の、臆病、日和見、権威主義、自己顕示欲などを面白可笑しく書くのが自分の文章での芸風ですが、さすがにこの問題では、それをしても混乱して自分なりにも旨く書けないです。それに洒落にもならない。
本当は、それを、つきつめないと、マスメディアや役所の見解の引き写しでない、本当の自分の言葉は出ないのですが、やはり、あまりに大変で作品が作れなくなりそうなので、投げ出していまして、以上、事実関係のみの文章としました。
まあ、自分なりに旨く書けたとしても、臆病だから、びびって発表できないかもな~
(7/12)

後記
0.329マイクロシーベルト/h(地上1m 7/13計測 茨城県HPより。取手の線量)

>>>取手市発表の取手市内教育機関の線量
>>>茨城県発表の県内各市町村の線量

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大倉集古館に行った。

大倉集古館というのに行ってきました。
エリート風の西洋人が道を往来し、ちょと古びた豪華なホテル、ホテルオークラの正面で、機動隊みたいな警官が警備している庭園は調べたらアメリカ大使館公邸、なにやら奇蹟の例をたくさん書いたパネルの張り出してある、オークラと似たデザインの神霊教東京本部・奇蹟>>>の殿堂などに囲まれた、ハイソかつ摩訶不思議なロケーションで、集古館も、中国風の近代建築で、階段手すりの狛犬など細部は良い出来だったが、全体的にはカンフー映画の舞台みたいな所でした。

outline_img04.jpg

展示物は、庭の朝鮮高麗時代、李朝の石造美術群(併合時代の一九一八年請来の利川石塔は韓国からの返還要求かあるらしい。権柄ずくでごっそり持ってきたのか。韓国側の無理筋なのか。自分には、当時の事情も、国際法も全く分からないのだが、全くもって憂鬱な話だ。地震でダメージがあり、足場とシートにくるまれていた。>>>詳細)と、館内の北魏仏如来立像は、予想通り凄く良かったですが、まあ、良いに決まっているもので特筆しませんが、小生的には、中国明代の仏像が面白かったです。
明如来
デジカメ持っていなかったし、図書館の美術全集を探しても明代の彫刻はまず皆無で見つからないので、ネット上のどなたかのを頂戴しました。>>>>>
まあ、名作とは言えないかもしれませんが、なにか、独特のユーモアがあって、自分の分をよくわきまえているような表現でした。時代が下って古代人のように堂々とは、どうしたって出来ない。
多分、この時代の仏像はゴテゴテと装飾過剰なばかりで酷いものも多いと思います。
その中から、良いものを見つけ出す大倉氏の鑑賞眼はなかなかと思いました。
品の良い名品を見つける目利きは今でも大勢いますが、ゲテモノでありつつの名品を見分ける目利きは、今は、ほとんどいないのでは、と思います。
扁平な胸から乳首のいきなり出ている感じは、じいさんの胸みたいで、侘びしくて可笑しい。
作者は面白がって作っていると思います。
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これは、左膝に関東大震災時の火災で欠損があると言うが、修復されているようでよく分からなかった。

スキャン 1
こういうのもあった。これは美術全集にあった別のものだがよく似ている。こっちの方が少し良い気がする。
韋駄天像、ブロンズ、一六〇六年 京都の鞍馬寺蔵

大倉父子の来歴、集古館の来歴はこちら。
大倉集古館概要

なお、息子の、ホテルオークラ創業者の大倉喜七郎氏は、フルートのキーシステムに尺八の歌口をつけた、縦型のフルートを考案したことでも有名。称してオークラロ。和洋折衷の理想を実現?
なんでも、演奏中、縦型故に、下から、結露がドンドン流れ落ちてくる。そこで、それを受ける缶ををフルートの下にブラブラ吊る下げて演奏したとかだが、フルートの名人、マルセル・モイーズが大倉氏本人が面前で演奏するのを見て大爆笑した話はフルート界でちょっと有名な話。
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放射能等について 07/21のツイートまとめ

haiboku

常総のプール泥セシウム検出 市立小5校の泥土撤去へ /茨城 - 毎日jp(毎日新聞) http://t.co/xWvd9V0 via @mainichijpnews自主的に動いて偉い。取手の教職員向けの放射能講習会にも常総のPTA来て質問してた。取手の教職員も質問して欲しかった。
07-21 08:45

どうして中学の部活ってあんなに時間を拘束するんだ?古き良き時代の会社員を作るのには良かったのだろうけれど、社会が無茶苦茶なんだから、もう少し多様な経験をしなくちゃいかんぞ。要するに顧問に専門知識無くて、ダラダラ、怒りまくってやるしか出来ないのかもしれない。
07-21 08:52

国の基準が、近隣が、教育委員会がの言い訳を話していて、ここのところかなり聞いた。となると、個人が国や県に働きかけないといかんということだ。身近な行政が、真剣に一緒に考えてくれれば失敗したってそんなに責めないよ。何も出来ないと言うんだって構わないけど、逃げないで欲しい。
07-21 09:46

校長先生、市長、議員さんみんないい人だ。PTAもみんないい人だ。俺も、いい人だ。茨城一の線量の取手で声が上がらないのはいい人ばかりだからだ。いい人ばかりの集団は素晴らしいがみんなで沈没することある。学校の汚泥の線量だけは今すぐ計測した方がよいぞ。
07-21 12:57

@narauko どうもです。いや、自分的には、目に見えないものを凄く心配する程知性無いというか、具象的というか、それより、近くのお母ちゃん達がみんな仲良く心配なく暮らせればいいと言う、ボスザル的発想で、いろんなこと考えています。よろしくお願いします。
07-21 20:32

@narauko @Iwanobich 長いつきあいですね。おとうさん、前の流山の家にもお見えになったし、若い岩野さんとも父はお父さんのところで最初にあったみたい。
07-21 20:36



後記(8月1日)
6月16日の小学校のPTAの懇談会で、何も対策しないという対応でも構わないが、現在のように、全く問題がないと言うことにだけはしないようにして欲しい、不安をざっくばらんに話せる雰囲気にするためには学校ももう少し方針を積極的に丁寧に話して欲しいみたいな事を言ったりした。
また、7月22日の中学校の三者面談でも同じようなことを担任に話してきた。上に伝達すると言うことであった。
学校の汚泥については、計測した方が良いと、あちことで言っていたのだが、どうやら、7月15日の議会で教育部長が「校長会等で話して(側溝等の)掃除等をするように話していきたい」と答えたと言うことで、良かった。
自分の言ったことが伝わったとは思えませんが。。
>>>>

Tag:地震、原発  Trackback:0 comment:5 

ギリシア古典期は実はブロンズ中心だった。。

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ミュロン作 円盤投げ ローマンコピー 原作紀元前450年頃 高さ155cm 大理石 ローマ国立博物館
円盤投げ頭部
同頭部
いや驚いた。
ギリシア彫刻というと、こういう白い大理石の楚々としたイメージじゃないですか。
でも、このミュロンの名作・「円盤投げ」は、ローマ時代のコピーであることは知っていたが、原作は大理石ではなくブロンズだったらしい。
じつは、フィディアスやプラクシテレスなどギリシアの最盛期(古典期)の巨匠の作品はどうやら、ブロンズのものが多かったらしい。

それが、偶像崇拝を嫌うところの、キリスト教、イスラム教の時代に青銅は貴金属だからほとんど鋳つぶされて無くなったと。
それで、大理石のものばかりが残ったと。
つまり、残っているのは大理石中心だったアルカイックのオリジナル大理石と古典期に主流になったブロンズの名作の大理石ローマンコピーが大多数と言うこと。
大理石も、壊されたし、セメントの材料となったりしたがブロンズほど完全には無くならなかったと言うこと。
だから、残っている数少ないギリシア古典期ブロンズオリジナルは近代になって難破船から上がったものがほとんど。
つい最近、図書館で、小学館の世界美術大全集5 「古代地中海とローマ」の最後尾に掲載されている関隆志著 「ローマン・コピーの作り方」という論文を読んで、これをしって目から鱗であった。
論文によると人類史上初めての古美術品コレクターはローマ市民だそうだ。


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アンティキュテラの青年 紀元前350年~325年頃 ギリシア、アンティキュテラ島沖出土 ブロンズ 高さ194cmアテネ国立考古博物館
こういうのが当時は、いっぱいあって、ギリシアというと大理石の楚々として清澄なイメージですが、実際ははかなりギラッとしたものだったようだ。
これも海中から出たもの。
で、これ見て、気づくのは、作品はスッポンポンのお兄さんだけということ。
それが大理石のコピーは、こんな細い足首だと直ぐ折れるので、なにげに足にくっついて、木の切り株とかが立っている。これが、結構鬱陶しい。邪魔。
ブロンズは中空に出来て軽量だし粘りもあるから、それが無くて済む。
足首などには中に鉄心が入っているのかもしれない。
スッキリして実に良い。素晴らしい作品。
上の円盤投げの左足にも気の切り株のような物が付いてますね。名作にはたくさんコピーがあるが、オリジナルにない支えはコピー作者が適当に作っているので各々全く違う。円盤投げにはブロンズのコピーも残っているが、支えついてない。



で、その作り方だが、フリーハンドのもあるらしいが、石膏で原作を型どりしたモノから星取と言う技法で大理石に写したのがExakte Kopietと呼ばれ貴重とされるらしい。
円盤投げの写真をよく見ると髪の毛の所に小さな角みたいな出っ張りが二つあるでしょう?
それが、星取機と今は呼ばれる立体測量機をセッティングしたあと。普通は出来上がると削り取るのですが、それをずぼらで取り忘れたらしい。

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これが、私の持っている現代の星取機。ギリシアのはどんなんだか知らないが多分理屈は同じ。
使い方を文章で説明するのはめんどうなのでやめますが、上の写真の枝見たいのを、下の棒に付けて3この尖った部分で、大理石と原型交互に引っかけて測量する。
要するに、枝は腕みたいに関節があって自由に動くのだが、石膏型に点、点を打って、そこに枝の針先を当てて関節が動かないように大理石の方に当てて、大理石に針先の位置まで彫り進むと同じ形になると言うこと。(うーん、上手く説明でけん!!)針は前後にスライドするが、元の位置を記憶するようになっている。

星取機
ベルテル・トルヴァルセンによる「星取法」の実例 コペンハーゲン、トルヴァルセン美術館
こんな感じで作業する。
星
アントニオ・カノーヴァ ナポレオン像頭部 1802年 石膏 イタリア、ポッサーニョ、カノーヴァ石膏美術館
点、点(星)を打った原型。この星はかなり少ない、かなり上手い職人だ。私は父実の石膏原型を木に写す作業をしていたがこの3倍は打っていた。


<br />石膏型
アリストゲイトン像石膏型断片 原作紀元前477/476年 イタリア、バイア出土 高さ21.6cm
これが、模刻工房の遺跡から出土した石膏型断片。ギリシアのオリジナルブロンズから直接型どりしたと推定されている。
良いでしょう?!!
まぶたが異常に出ているのは、ブロンズは細いものが作れるからまつげが作ってあったらしいのだが、外型が抜けるようにブロンズに蝋か粘土を盛ったらしい。

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ピレウスのアルテミス1 紀元前4世紀中頃 ブロンズ 高さ194cm ギリシア、ピレウス出土

これは近年発掘された、古典期後期のオリジナルブロンズ。
衣服、玉眼、肉の感じが生々しい。
所謂、古典期ギリシアのイメージではない。
どこか、18,19世紀に山ほど作られた擬古典主義の彫刻みたいなインチキ臭い匂いもある。案外、擬古典は的をえているところもあるんだと今回初めて思った。
まあ、往々にして、侘びさびの入り込む余地のないほどに保存がよいオリジナル(あるいは過激に修復されたオリジナル)とはこういうものだ。
しかし、仏像での金ぴか、ギラギラは予想がついて慣れているが、人類の至宝、若々しく晴れやかなるギリシア最盛期なので、ちょっと驚いた。
まあ、癒し的に快いばかりでなく、神経をザラッと逆なでする感覚があってこそ本物という立場の美術家としては嬉しい面もちょっとある。


ラボルト
パルテノン神殿西破風彫刻 ラボルトの首 紀元前438~433年頃 アテネ、アクロポリス出土 大理石 高さ41cm 

ラボルト。パルテノンの破風についていた彫刻の断片。
これは、ギリシア人の作った数少ない古典期オリジナルの大理石の一つ。これは本当に素晴らしい。えも言えぬ神秘的な力。
古代彫刻の魑魅魍魎的な底知れない部分をほのかに残しつつも、現代人が直接共感できる、ユーモア、叙情性もある。それに美人。
いわゆるギリシア彫刻最盛期のイメージだ。
美大受験の時に石膏型をデッサンしたがその頃から、なんだか大好きだった。
鼻、口と顎に修復があるとのこと。

(写真は一部を除き小学館世界美術大全集 4,5巻より)
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プロフィール

ぎんよう

Author:ぎんよう
彫刻家でもある鈴木厚が磁器を中心に器を制作しています。

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