青磁新作

この秋の新作。
ほとんど青磁です。
今回は釉が厚すぎて模様がはっきり見えないのが多かった。
模様にパワーがあれば、色むら、くすみ等のかなりの欠点が味になったりするが、見えなくなってはもうお手上げだ。

DSC_0178.jpg
青磁湯のみ。これは、まあ自分的には納得。ドラえもんみたいで可愛いでしょ?DSC_0392.jpg
青磁酒杯。。
DSC_0182.jpg
青磁酒杯もう一丁。

DSC_0220.jpg

2年ほど前に、生乾きの状態で模様をいじくり回してがんばったが納得できず放ってあり、一度彫った模様をどべで埋めたりしてかなり荒れた状態だったのだが、今回ちょっと手を入れたら何となく出来た。この頃は、深く模様を彫っていたので今回の厚めの施釉ににフィットしている。

DSC_0171.jpg
模様は納得できるだが、釉が厚くて貫入に隠れて見えづらい。
釉が薄いとまたムラになりやすく、カサブタみたに焦げてしまったりまた難しいのだが。。

DSC_0166.jpg
水指。先の「美人とは何か」の記事で素地の状態で写真を載せたもの。
これも多少釉が厚い。内容的には染付の大作並みの情報量を込められた手応えだったのだが。。。

DSC_0394.jpg
DSC_0395.jpg
鉢。天草撰中にベンガラ0.5%、木灰いつもより少なめで平津長石。

DSC_0306.jpg
<DSC_0303.jpg
試験的に作ったもの。いつもの釉をいつもの生地に普通に釉掛けしている。
欲をかかないと、変な思い込みによる失敗が少ない。
でも、欲をかかないと新しい展開と焼成前の不安及び失敗によるショックとが少ないから、ノンビリして模様も面白いのが出づらいだろうな。

DSC_0376.jpg
石灰立ての青白磁釉。キレイかも。



DSC_0288.jpg
湯のみ。同上。

DSC_0250.jpg
珍しく、シンプルな湯のみ。
近所のきれいな奥さんのご注文で製品開発。


今回ので、その他はこちら>>>>>


スポンサーサイト
テーマ : 陶芸
ジャンル : 学問・文化・芸術

Tag:陶磁器  Trackback:0 comment:13 

ライオンの夢と堀切和雅君著の新刊

最近いろいろ夢を見て、よく覚えている。
日本代表の本田君とお友達だったりもするし、年甲斐もなく◯◯ちゃんが出て来て色っぽい関係にみたいのもあって嬉しいのだが、それはさすがに恥ずかしくてちょっと書けませんで、こないだのは、どういう訳か家でライオンを飼っていて畳の上をノソノソ歩いているというもの。
どうやら、家内がワンワン、ニャンニャンがどうも苦手なお父さん=小生に何の断りもなく子猫のポペコを抱えて来た(これは実話)と同じように勝手にライオンを家につれて来たのだ。
一応ペットという設定なのだが、やっぱりデカくて恐ろしく、こいつ、いつか俺のこと喰うな。嫌だな。と思っているのであった。

もともと、何頭ものライオンが千葉の生家の近くの広場や道にたたずんでいて、遠巻きに気づかれないよう通り過ぎたり、追いかけらてヒマラヤみたいな雪山に迷い込んだりする夢は時々見ていたのだが、猫を飼うようになって獣に対する恐怖心が幾分和らいだらしく、このごろはこの取手の家の中でライオンを飼う夢になったに違いない。

で、もともと臆病な事に加えて、ワン、ニャン、ケモノが非常に嫌いになったきっかけとして、犬にも猫にも喰いつかれた経験がある。
犬には美大生時代に、カノジョに長電話をした電話ボックスから出たところを、警察犬崩れのセパードにがぶり。
当時の長電話の常で、ポケットに公衆電話にいれるためのたくさんの小銭を用意していたのだが、偶然そこをかんでくれたおかげでケガはしなかったが、恐ろしかった。
あの、殺気。でかくて生臭い口。俊敏な前後左右への動き。
近所の土建屋のオヤジが引き綱から離して夜の散歩をしておったのだ。
余計アタマにくる事に、ポチだかコロだかのかわゆい名前で呼んでおった。

猫は、30年ちかく前だろうか、六本木に当時は岩波書店勤めで劇団主催者でもあった友人と二人で、でかけた時の事。
当時の景気で港区にあったビール会社直営のビアホール(ハートランドだっけ?)のPR紙に二人の若き表現者という触れ込みで、ちょっと載せてくれるということだった。
そのビアホールからの帰り道に車にはねられたばかりの猫が。
近寄ってみると、まだ生きている。
ムツゴロウファンで動物好きの友人は、その猫を動物病院に連れて行き(一緒にそこまでは行った覚えがある)高給にものをいわせて、しばらく入院させたあと真新しいケージに入れてジャガーだったかの外車に乗せて我がアトリエに持って来た。
仕方がないので、カツオのアラを買って来てケージの格子越しに喰わしておったのだが、私の指にも一緒に喰いつきおった。
指に穴があいて血がちょろり。
セパードと違って殺気はないものの、なにげにプスリと穴を開けるスモーキーな運動能力にぞくっと来た。
あれは、カツオと間違えたと見せて、やっぱり、わざとだな。人間の本能で分かった。
最近、猫を飼ってみて分かったのだが、猫は、噛んだり、引っ掻いたりの力加減を実に繊細にコントロールできるから、やっぱり間違えるなんて事はないと思う。


前置きが長くなりましたが、そのときの猫を助けた友人であるところの堀切和雅君が今度本を出版したので、紹介します。
horikiri.jpg
>>>>Amazonなぜ友は死に、俺は生きたのか


実は感想を2~3日がんばって書いてみたのだが、どうも小学校時代よりの親しい友人の本については本当に書きづらく、いくら書いてもしょぼくなってしまったのでカットします。
友達として思い入れはあるし、売れてほしいし、テーマは重くて微妙だし、こと表現に関しては自分にも一家言あるし、文章が込み入ってくるばかり。

一つだけ書いておくと、この本は、彼が直接会って話を聞いた人を実名で登場させて論を進めているのだが、実際に会って共感を持って話をした人(恩師、恩人まで登場する)について書くのは辛いだろうな、こんなに面白くまとめあげるのは大変だったろうなと、堀切君の本についての感想を書いていてつくづく思った。
大変な力作ご苦労様と言いたい。

特に、トーカツ78卒の方は是非ご一読を。


テーマ : 読んだ本。
ジャンル : 本・雑誌

Tag:読書(文学)  Trackback:0 comment:6 

宮城紀行ー村田町陶器市、国営みちのく湖畔公園、仙台「ひで屋」ー

今週火曜日、村田町陶器市から帰ってきた。
改めて、お求めいただいたお客様に篤く御礼申し上げます。
私の場合、安いものをサラッとまとめるのが下手で、8割方の品物が模様をぎっちり書き込んであって、この高いものが売れづらい時期に、他の出店陶芸家よりちょっと高い(湯のみ、飯碗で4000円~8000円ぐらい中心)のだが、それでも、過去5年の中では一番のお売り上げで少し元気が出た。
まあ、元々大した売り上げでないと言われればそれまでだが。

$BJ?#2#2!!#1#07n#1#5F|!!B<EDF+4o;T(B 020
場所はくじ引きですが今回は良いところにあたった。
家主のおじいちゃん、文句一つ言わずつきあってくれて、ありがとう!疲れたでしょう。
DSC_0554.jpg
店から、外を見る。。
$BJ?#2#2!!#1#07n#1#5F|!!B<EDF+4o;T(B 025
暗いところで目をつぶっていれば結構イケメンの私。
手前は私には珍しく、模様のないものも。
白い布で養生しているのだが、後ろに古いがっしりした戸棚や箪笥やカメ等、凄く雰囲気があったのだが、布を外したのは搬出の時のみで忙しく撮影できず残念。

会期終了後の次の日、月曜日、近くの国営みちのく公園に。
DSC_0560.jpg
広大で遊具や施設は手がこんでいて、で子供や若者には良いだろうなとは思ったのだが、50代のオヤジが一人でおセンチな感慨にふけるにはいろいろの要素がありすぎて全体とするとかなり散漫な印象だった。
自分の場合、なにか、今までに接した文学なり、音楽なり、美術なりで経験したことのある情緒がないものでは、落ち着いてしみじみと出来づらいのだが、まるでそういうものが湧いてこない施設。
アーティストの端くれとして、というかゲージツオタクとして、他の職業の方よりはかなり多くの作品を経験して来て、自分の中の情緒のパターンは相当多いと思っているだが、そのどれ一つにも当てはまらない。
言わば、400円入場料の別世界のはずが、巷の分かりづらさの縮図になっている感じ。
しかし多分、その「分かりづらい巷」をちゃんと感じられるようにするのが同時代のアーティストの役目なのだろうとも思う。
(ちょっと分かりづらい話だが、自分は「芸術が自然を模倣する」のでなく、「自然が芸術を模倣」するという立場だ。)

釜房湖というダム湖のほとりにある。こうして撮るとなかなかキレイ。公園の中から撮影。自分は、広角、真ん中あたりに水平線の構図の写真を撮るのが好き。
DSC_0563.jpg

しかし、古民家を移築したふるさと村は良かった。
DSC_0594.jpg
宮城県色麻町鳴河畔の家。

DSC_0589.jpg
同内部。
写真の娘さんたちは中国人だと思う。尖閣諸島の問題の後なので良かった。
どういう訳かいろり端に一人ずつ正座してケータイで写真を撮っていた。いろり端では正座するものと思っているようであった。健康的お色気の御御足が眩しかった。

DSC_0603.jpg
多分この家のだと思うのだが神棚。
関根正二とか太宰治の「晩年」を思い出した。
>>>関根正二


DSC_0587.jpg
岩手県遠野の南部曲がり屋
DSC_0586.jpg
の裏。日本の家ではない感じ。

DSC_0584.jpg
青森県弘前市の家。津軽。

DSC_0580.jpg
多分津軽の家だったと思うが、2階の使用人の部屋。



DSC_0610.jpg
月山山麓の家。山形県朝日村より。

DSC_0616.jpg
どこの家だか忘れたが、このような感じの焼き物がいろいろの家にあった。
時代がかっていい感じなのだが、叩いてみるとかなり密度が低くて軟らかそうであった。

DSC_0623.jpg多分釜房ダムが出来るときに水没した集落にあった家だと思うが、古い生活用具。
DSC_0618.jpg
釜房の家が使われていた頃の写真。水没前。
村田の蔵の中で店をやらせてもらっている時もそう思ったのだが、やはり、ずっとあった場所にあって、たとえ今は本来の目的には使われなくなっても人が住み続けている家は、何か迫力というか、落ち着きというか、重みというか、感動に本物感がある。
しかし、移築されて公開されている中の壁に、水没したところに立っていた当時のセピアの写真というのは、なかなか亡霊のような凄みがあった。


公園をでて、釜房ダムの方へ
DSC_0634.jpg
ダムの近くダム湖にかかる釜房大橋。大分暗くなってしまった。
DSC_0643.jpg
ダム近くの山。この下に道路とダム。どういう訳か、この写真は空が未だ明るいが、橋の写真より後に撮影。
DSC_0638.jpg
ダムの下流側。

ここから、山間の夜の県道を仙台市内に向かい、今回の宮城行きの最後の目的地であるジャックさんこと渡渡邊秀樹さん経営の洋風居酒屋「ひで屋」へ。
ジャックさんは、亡父の彫刻家鈴木実のファンであったらしいが、自分の焼き物もいくつか購入いただいている。
ブログにも紹介して頂いた>>>
運転下手の私で、まるで通った事のない夜の道が、かなり心配だったが、前日に渡してもらった、分かりやすい地図と的確な説明で、自分にしては割と楽にたどり着いた。公園から30分ぐらい?

DSC_0645.jpg
まず、おなかペコペコで車だからお酒も駄目なので、おすすめのサツマイモスティックのフライ、ポーク生姜焼きとチキンの香味焼きをライスとともに頂いた。
写真を撮るつもりでいたにもかかわらず、夢中でかぶりついてしまい、途中で気づいて撮りはしたのだが、やはり残念ながら喰いかけで美しくないのでやめますが、お世辞抜きで旨かった。
量も多めで、柔らかいふんわりしたイメージの味は、厨房のジャックさんのお母さんの制作。
DSC_0654.jpg
かろうじて撮れたのが、このキュウリのニンニク風味漬け物。すんません。

もう一つ「ひで屋」で特筆すべきなのは、店内に飾られている小物。
これは、以前にニューヨークで古着屋をやっていたジャックさんが選んだ良いものばかりだった。

特に感心したのが、古い工業製品。
DSC_0662.jpg
古いスパナ。生きているみたいでしょ。こんな何気ないものの面白さを発見する渡辺さんの目は一級品。

>DSC_0665.jpg
古いオレンジ絞り。最高、かっこいい。
DSC_0671.jpg
何かの蓋?
DSC_0667.jpg

古いロック(どうやら無名バンドらしい)のLPジャケット。これも、良い。これを選べる人になら自分の渾身の作品を持ってもらっても大切にしてもらえる、安心だ、と勝手に思ってしまった。


DSC_0660.jpg
19世紀の図鑑の頁。
少し様式的でなまった感じは受けはしたが、これもなかなかのものと思った。
(話は飛ぶが、個人的には関根正二や岸田劉生のようなデューラー信奉者の画家よりも植物画等の実用的な絵の方がデューラーに近いのではないかと思っている。結果的に関根も岸田も全然違う面白さになっているのだと思う。)

DSC_0674.jpg
カウンター越し厨房のJジャックさんと津軽出身のお母さん。二人ともいかついけれど、とっても良い顔だ。


お店のブログは>>>

そして、帰路。
DSC_0684.jpg
夜の高速、多分日立あたりのトンネルの中で。掛けていた音楽は、往きも帰りも、エリックドルフィーが気持ちにぴったり来てそればかり。アイアンマンとメモリアルアルバムのカップリングCD。
前衛的なのだが、なんだか、チンドン屋みたいなチープなところに哀愁があって泣ける。
みちのく公園に公演の合間にドルフィーが訪れるシーンというのを想像してみたりした。
日本公演はなかったようだが。
DSC_0685.jpg
人もまばらな夜のサービスエリア。


旨いものを腹一杯喰って、古民家も含めて古い良いものをたくさん見て元気が出て帰途についたのだが、しばらく走ると陶器市の疲れがやっぱり眠気となって襲って来て、もう少しで居眠り運転という瞬間が何回もあった。
パーキングエリアで仮眠を繰り返して、7時間もかけて帰還。ウチについたのは午前3時頃であった。

村田町の元窯師匠ご夫妻、ひ弱な銀はご心配かけましたが、まあ、なんとか無事帰り着きました。


テーマ : 陶芸
ジャンル : 学問・文化・芸術

Tag:陶磁器  Trackback:0 comment:12 

プロフィール

ぎんよう

Author:ぎんよう
彫刻家でもある鈴木厚が磁器を中心に器を制作しています。

我が家の掃除機の塵の放射性物質
Cs137:641Bq/kg(検出下限39.7)
Cs134:211Bq/kg(検出下限19.3)
Cs合計:852Bq/kg(検出下限58.0)
採取時期:2014/1月~2014/3月

月別アーカイブ
FC2カウンター
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

検索フォーム
ブログ内検索
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる