この頃の私=大黒、恵比寿の染め付け、赤ちゃんの像の成形=

恵比寿、大黒、染め付け



ちょっと前、磁器の恵比寿、大黒染め付けをしていた。
この間釉掛けした大水鉢と一緒に本焼成するためだ。(上の写真、)

今は、粘土で赤ちゃんが寝ているところを作っている。
だいたい、5時間くらいの作業で成形の目鼻は付いた。
あとは、細かく仕上げて少し乾燥を進めて、中をくりぬいて空洞にした後「化粧」というカオリンと陶石などで造る白い泥を塗り、その上に釉薬を少量混ぜた下絵の具で彩色、完全乾燥して本焼成である。
なんで、釉掛けしたり、染め付けしたり、粘土の彫刻をしたりいろんなことを短い期間でやっているかというと、もう少し仕事の全体を見て、時間や窯の空間の無駄をしないようにすれば、作品がたくさん出来て、もっと儲かると思ったからである。
つまり、この粘土のあかちゃんの乾燥の間に、瓶子や水差しの染め付けをやれば時間が有効に使えると思ったのだ。
しかし、こういろんなことを、とっかえひっかえやると疲れるし集中できない。
粘土を初めてしばらく、何だか身体に力がこもらず、ふわふわした感じで、赤ちゃんの手を作る足を作る鼻を作ると言った作業が億劫でたまらず、休んでばかり。
作業の正味は5時間でも3日もかかってしまった。
そんなに高くも売れないことが頭にちらつくから気が滅入ってきてますます仕事が億劫になり能率が落ちてくる悪循環である。まさに神経衰弱だ。
やっぱり、人間像の成形なら人間像の成形を、染め付けなら染め付けを、ロクロならロクロを出来るならせめて1週間くらいは続けた方が集中できて仕事も楽しくなり良いみたい。
少しぐらいの時間や燃料の無駄は大変遺憾ながら仕方がないと言うことだ。

京都の専門学校では、絵付けと成形を分業と考えて違うコースにしているようだけれど、同じ人間が両方をこなすのは、本当は超人的でとんでもないことなのかもしれない。


思えば、自分にとって「彫刻」は作業が単純だった。
良い形を作ってしまえば、その良さが分からないのは見る人が悪い。
仕上げの作業で神経をすり減らすことはなかった。
しかし「その分、楽。」ということではなかった。内容そのものばかりを追求していると何だかよく分からなくなってくる。内容とはいったい何だ。無間地獄だ。
今のところは、絵付けや釉薬や焼成など仕上げという「彫刻」からいえば表面的なことに心を奪われる苦労が清々しくはある。
神経衰弱にならないよう楽しく仕事が出来さえすれば。。。





下の写真は関係ないですが、近所の田んぼに夕日が映っているところ。。
田んぼに夕日


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再び、70年代マイルス




マイルスデイビスのget up with itのCDを購入した。
クラシックのフルーティストである家内はチャーリー・パーカーには「管楽器奏者として尊敬できる」と味なことを言って理解を示すが、これには眉をひそめるので、もっぱらヘッドフォンで聴く。
リマスターであるので、すり減ったLPで聞こえなかった細部も聴き取れて楽しい。
発売当時銀は高2だったと思う。
その後、23~4歳頃までは夢中になって、オン・ザ・コーナーからアガルタ、パンゲアの日本公演ライブまでの70年代前半のエレクトリックマイルスを散々聴いた。ちょうどアル・フォスターがドラマーであり、ビッチェズブリューとは全く違って聞こえる極端にリズム中心であった時期である。(オン・ザ・コーナーは、ジャック・デジョネット)
しかし、その後ジャズ通の連中の意見の通り、パーカーやバド・パウエル、コルトレーン、ドルフィーなど夭折の天才達、或いはジェームス・ブラウンやスライ、ウィルソン・ピケットみたいなR&Bの人達の方が切実さで勝るように思い、この頃のマイルスは聴かなくなっていった。
一時は、この頃のマイルスは一見ドロドロしているが本当は衛生無害な現代美術に通じる知識人の遊びにすぎず、松田聖子の方が偉大であると思ってしまっていたのだが、最近はまた聴いている。
もちろん、若い時分への懐かしさもある。
しかしなにより、40代になって、人間の壷、アイノツボや無垢の人が出来たときに「これって、もしかして70年代マイルス?」と不遜にも思ってしまったこと。
歌うべき切実な歌は影のようにしか現れず、膨大な細部の囁き合いの集積でしかない作品。歌うべき歌を禁じられてしまったような状態の中で如何に生き生きと何かを語るか。

しかし、あの分かりにくい作品群を聴いて貰えるのは、やはり偉い人の仕事であるからと言う面はあるだろうな。
無名の自分がこれを目指すのは、無謀?(笑)

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80年代マイルスと赤ちゃんの像




70年代後半にはいると、マイルスは長い沈黙期間に入る。
70年代はすでに、麻薬禍で廃人に近い状態の中音楽をしていた、その治療のための隠遁という説をよく聞く。
80年代に入り復活したマイルスはトランペットからワウワウペダルをとってストレートに吹き始めた。
「意外に当たり前じゃん!」
沈黙期間に盛り上がった期待感はすさまじく、失望の声が上がった。
今聴くと、復活後では、ジョンスコフィールドが活躍するこの時期はいいのではとおもう。LPとしては、「デコイ」、「スター・ピーポー」
まあ、この時期に普通にやるなら、プリンスやマイケルジャクソンの方が面白いという気がしないでもないけど、ある地方都市の線路に囲まれて電車がとおるたびに地震の古い借家のお風呂に、マイルスとともに入り、ラーメンをともに食した自分(勿論、夜に見た夢である。こうして書くと気色悪いが、荘厳な情景なのである)は、今でも聴いている。
しかし、マイルスは、意外に普通であることの中で革新することを大切に思う人間のようで、むしろ銀が偏愛する70年代中盤は例外的時期なのである。

あんまり関係ないが、銀も今、普通の彫刻を造っている。
赤ちゃんの像だ。
久しぶりの塑像で反射神経がよみがえるまで苦しかったが、彫刻だけやっていた時代の銀だったら2週間もかかったろうが、「陶磁器」の地獄をかいま見た「銀」は3日で終えた。
来年正月に、某デパートで小品のグループ展があるのでそのために今から準備である。
このまま、10人産むぞ。

掛ける化粧土のことを考え始めているのだが、普通にやるより表面に細かなひびが入ると良い感じだなと思っている。
そうなると、収縮の激しい蛙目粘土中心になるのだろうが、剥落が心配だ。
陶芸家としてなら、当然サンプルで試験するべきなのだが、このままたくさん成形してぶっつけ本番でやるつもり。
彫刻家としては、仕上げの段階で失敗して残せないかもしれんという今の状態の方が、どうもリラックスできて良いようなのだ。
また、頻繁に作業を変えて、神経衰弱気味になってくるのもイヤだ。


しかし、上の子に自分が赤ちゃんの頃を造ってくれといわれて、カワイイ写真を見ながら造っているのだが、どうも下の子になる。多分、下の子の方が自分に顔が似ているからだろうな。


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二人目出来た。

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二人目出来た。
今回は、取手に引っ越す前に、上の子の遊び友達だったショータンだよ。



そのころ、銀は木を彫っていたので今ほど忙しくなく、良く公園に子供を連れて行っていました。
汚い作業着ででかけていったが、マンションのキレイな若奥様と語り合うのが結構ドキドキで楽しかったが、ときどき、奥様方にからかわれるというか、結構いじめられもしました。
ナマな銀はそのたびにジットリ凹んでいたが、奥様方は実に仲良くで楽しげでありました。
引っ越した後、風の噂で聞いたところ、銀が登場しなくなってから、その公園の皆様の平和が失われて、楽しくなくなってしまったらしい。
奥様方の中の潤滑剤として、ひっぱたいてスッキリするおもちゃとして、公園の平和に貢献していたのかもしれない。


今回は、ちょっと迷ったが、アップリケをつけたら楽しくなって、あっと言う間に出来きました。

なに、これも銀に似ているって?
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取手美術作家展

[展覧会名] 2008取手美術作家展
[会期]   2008年6月6日(金)~19日(木) 10時より20時
[会場]   とりでアートギャラリー きらり(JR取手駅西口より徒歩1分 宇田川ビル2階)

[主催]  取手市・取手市教育委員会・取手美術作家展
[後援]   取手市文化事業団
[協賛]   第23回国民文化祭・いばらき2008協賛事業

取手に芸大が来る前からある在住実力作家達のグループ展です。
近年では、伝統にくわえて、市民に積極的な働きかけを行うようになって参りました。
詳しくは、ホームページをご覧下さい。

http://homepage2.nifty.com/nagao_arata/toribi/toribi.html



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(銀は参加していません)



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プロフィール

ぎんよう

Author:ぎんよう
彫刻家でもある鈴木厚が磁器を中心に器を制作しています。

我が家の掃除機の塵の放射性物質
Cs137:641Bq/kg(検出下限39.7)
Cs134:211Bq/kg(検出下限19.3)
Cs合計:852Bq/kg(検出下限58.0)
採取時期:2014/1月~2014/3月

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