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小文間小学校旧校舎保存について中間報告です。

平成27年春に閉校となった小文間小学校の跡地の再利用については取手市役所政策推進課が福山コンサルタントに依頼したごく大まかな案を2018/2/18「旧小文間小学校跡地の利活用に関する地域懇談会」で地元住民に公開した。

AB2案があったが
A案では体育館と体育館前の小さな鉄筋コンクリートの2階建校舎は残し他は全部壊す。
B案ではA案同様に体育館と体育館前の小さな鉄筋コンクリートの2階建校舎は残し、加えて長倉康彦氏設計S39年竣工の鉄筋平屋の旧校舎も残す
というもの。


しかし、2/18の懇談会では政策推進部長は旧校舎の耐震工事に平米あたり25万、1000平米で2億5000万という数字を出してきて事実上市としては取り壊すA案が本音のようであった。以上当ブログのこちら参照>>>

長年、旧校舎の美しさ建物としての面白さに魅了されてきた自分とするとできるならば保存して活用したいという希望があり、政策振興課にメールを出し質問して見た。また、3/27に政策推進部長の呼びかけで「旧小文間小学校跡地の利活用に関するアーティスト懇談会」という市内のアーティスト10人ほどTAPに依頼して選定し意見を聞くという懇談会もありその席でも旧校舎についていくつかのやりとりがあった。
以下、その両者について簡単にまとめて見たい。

1、市hp政策振興課メールホームから旧校舎のIS値0、22という耐震強度診断の時期と発注先を尋ねて見た。
答え(3/5政策振興課木野本氏よりのメール)
以下引用
「旧小文間小学校跡地の耐震診断は平成17年度に実施しており、水戸市にある(株)羽石英夫建築設計事務所に委託しております。」


*スズキの感想
診断から平成27年(2015)の閉校まで10年間児童は自由にでいりし、学童保育にも使っていた。
震災後も美術室、音楽室、図書室、保健室、理科室として使用していたのに、今になって急に耐震の費用を理由に取り壊しを主張するのはどうも腑に落ちなかった。この件に関しては3/27アーティスト懇談会の際も言って見たが明白な答えはなかった。
また、アーティスト懇談会の際には事前に旧校舎内部の見学を申し入れて見たが耐震強度を理由に教育委員会から許可が出ないということであった。
震災後余震が続く中、毎日子供が出入りしていた校舎に30分間以内入れないのは矛盾ではないかと突っ込んで見たが効果はなかった。

ちなみに、上記(株)羽石英夫建築設計事務所は調べたところ取手市では
取手市立戸頭(とがしら)中学校校舎大規模改造・武道場非構造部材耐震補強工事実施設計業務委託(平成29年、13,500,000円)
中学校空調設備設置工事実施設計業務委託(4,450,000円 平成27年)
などの落札があった。(取手市hp)

2、市hp政策振興課メールホームから旧校舎耐震工事の総工費2億5000万(平米あたり25万)の根拠を尋ねて見た。
答え(同じ3/5政策振興課木野本氏よりのメール)
以下引用
 「改修費用の試算については、コンサルタントが行ったものであり、基本的には1㎡あたりの単価を試算し、これに旧校舎の床面積をかけて算出しています。

 旧校舎については、特徴的な外観に価値があるとの観点から、筋交いが入ってしまう通常の耐震補強工事ではなく、外観上の特徴を損なわないような特殊な耐震補強工事を行うことを想定したため、費用が通常の工事の場合に比して高くなると考えております。

 また、旧校舎を、例えば住民の皆さんが交流可能な用途の建物として使用可能な状態にするためには、用途変更が必要となり、建築基準法や消防法に定められている基準を充足する必要が生じてきます。そのため、建物として使える状態にするためには、耐震補強工事に加えて、防火対策や内装改修、防水改修、設備改修などの工事に要する費用も必要になります。』

3、上記2について友人の建築家の助言を参考に検討しさらに政策振興課へメールして見た。3/15
以下スズキのメールから引用

「ネットで校舎の耐震化について調べたところ、見付かった範囲では単純な耐震では63581円/平米(柏市光ヶ丘中)
が最高額、改修をつけたもので(京都東山高校)の93000円/平米でした。
また、廃校後用途変更した例ではの351785円/平米(港区みなとNPOハウス)を除き知り得た他の7例は20万/平米以下でした。


1、お示しの25万/平米は文化財指定並みの完璧な保存の耐震なのではないでしょうか。
例えばブレースでも入れ方次第では良い味になることも考えられます。小文間小旧校舎のようにオリジナルに作品としての力があれば多少乱暴な補修でも価値を失うことは少ないと思います。
次善の耐震化は考えられないでしょうか。

2、ご返答にあった用途変更の費用も例えば貸しオフィス並みの設備を考えての費用ではないでしょうか。
用途変更の規制緩和はどんどん進んでいると聞きます。ほとんど改修なしの転用例もネット上に散見しました。もう少し安くあげる工夫ができると想像します。その方向での可能性を探っていただきたく存じますが、いかがでしょうか。

3、国費の補助金も多数あると聞きます。利用はできないでしょうか。
 
*結果

なかなか回答のメールが来ないので催促したところ
「先般、頂いた小文間小跡地の旧校舎の解体費用の単価に関するご質問についてですが、現在、コンサルタントと内容を検討しているところであり、来週27日のアーティスト懇談会の際には、何らかの回答をさせて頂きたいと考えておりますので、もう少しお時間を頂きたいと思います。」(木野本氏よりの3/23メールから引用)
の返答があった。

しかし、
・3/27旧小文間小学校跡地の利活用に関するアーティスト懇談会」においても明確な返答はほぼなかった。
同席した福山コンサルタントの社員も「特徴的な外観」を残すために「筋交いが入ってしまう通常の耐震補強工事ではなく、外観上の特徴を損なわないような特殊な耐震補強工事を行うことを想定」するとこの値段になると繰り返すのみでAll or nothingではない次善の策の提示はなかった。
・前例がない、平屋でis値0.22はかなり低いと言わなければならない。というのだけ少し耳新しい回答であった。

なお同席したアーティストからは旧校舎は残すべきという発言が多くあった。
1つだけ、「多くの費用をかけて旧校舎を残すより、耐震費用のかからない2階建新校舎を美術教育の施設にし講師代などのソフトや設備にかけるべき」という意見もあった。

もちろん小学校跡地の再利用にはいろんな意見があり、旧校舎をどうするかの問題はごく一部である。
当然いろんな議論がかわされている。
それらについては又の機会に書ければと思う。
私個人としては小文間にある大規模な縄文時代の遺跡=中妻貝塚の出土品の常設ギャラリーがあるといいなあと漠然と考えている。

以下参考にしたサイト
以下校舎の耐震化
http://www.city.kashiwa.lg.jp/soshiki/020300/p011758_d/fil/0601_5.pdf
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/zyosei/syuppan/081028/001.pdf
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/zyosei/syuppan/081028/002.pdf
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/zyosei/syuppan/081028/003.pdf

以下廃校用途変更
http://www.cit.nihon-u.ac.jp/kouendata/No.37/4_kenchiku/4-081.pdf#search=%27廃校+小学校+転用+費用%27
http://www8.cao.go.jp/kisei-kaikaku/kaigi/meeting/2013/wg3/chiiki/141029/item2-3.pdf
http://tmu-arch.sakura.ne.jp/pdf/34_gakko_j/34_gakko_j_pd/34_gakko_j_Chapter5.pdf

以下小文間小学校旧校舎写真集(スズキ編集)
http://ginyoo.web.fc2.com/art/xiao_wen_jian_xiao_xue_xiao_jiu_xiao_she.html

以下小文間小学校の沿革(スズキ編集)
http://ginyoo.web.fc2.com/art/xiao_wen_jian_xiao_xue_xiao140nianno_li_shi.html

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Tag:地域、取手、小文間  comment:0 

旧小文間小学校跡地の利活用に関する地域懇談会2018/2/18のまとめ

旧小文間小学校跡地の利活用に関する地域懇談会2018/2/18
に出席したので自分なりのまとめてみました。

2018年2月18日(日曜日)14時00分から
小文間公民館レクリエーション室
取手市(政策推進課)主催

当日「小文間小学校跡地利活用計画案」をつくった福山コンサルタントから2名、
取手市からは南政策推進部長をはじめ数名が来ていました。
出席者は殆ど熟年層で50人くらいだったと思います。

以下配付資料と簡単な解説を書きます。

スキャン (5)

スキャン 1 (4)
上掲の「市民からの陳情・意向調査・要望書の概要」にある「地元団体:小文間物語の会による要望書」は私も参加しています。この案では昭和39年竣工長倉康彦氏設計の旧校舎を残して再利用するというのが肝の一つです。小文間物語の会では武蔵美建築科の先生中心の小文間小学校旧校舎の再利用案についての勉強会に参加したり、資料を収集したり旧校舎の価値について研究しております。


さて以下福山コンサルタントが持ってきた計画案です。

スキャン 1 (5)
(1)計画案の整備方針・整備テーマ
「整備テーマ」の「歴史・文化を受け継ぐ、地域の庭」ですが「庭」としたのは、体育館とごく小さな2階建て校舎を除き全て取り壊して広場状にしたいという市役所の目論見が現れていると解釈できます。

スキャン 2
上掲は(2)導入機能の考え方



いよいよ以下具体案になります。A案とB案がありました。
どちらも体育館と鉄筋2階建て新校舎を残し、鉄筋3階建ての大きい方の新校舎は耐震基準を満たせないと言うことで取り壊します。プールも壊します。違いは旧校舎についてでA案では取り壊しB案では耐震工事後残します。

スキャン 3
上掲がA案です。
「学びゾーン」として残す鉄筋2階の新校舎は非常に小さく2学年計30〜40人ほどが1階の1部屋を二つに割って使っていました。この大きさで「新校舎部の活用によって、芸術文化拠点を有する地域特性を活かした芸術文化活動の創出を検討(地域交流ブログラム、アーティストインレジデンス)」が出来るのか疑問が残ります。
旧校舎の跡地は「将来的には、公民館の移設・更新時の種地確保」とあります。「種地」と言う語句の意味がネットで調べたかぎりではどうもよく分かりませんでした。


スキャン (6)
上掲がB案です。
赤字で「旧校舎部の保存には耐震保存工事が必要となり、多額の費用が想定されます。市では公共施設の縮減方針を示しているため、クラウドファンディング等の有志による資源確保の方法を検討していくことが必要となります。」
とありましたが壊したいのが本音のようでした。
震災後閉校の2015年春まで旧校舎はクラスルームとしての使用はなかったものの、余震の続く中、美術室、音楽室、図書室、生活科保健室などには使っていて児童はほぼ全室出入りしていましたので、
耐震基準測定の時期や業者などを訪ねたところ市職員は後ほどHPのそのページを案内すると言う回答でしたが、今もってなくまた市HPにもそれらしき記述は見つかりませんでした。
そこを質問した記憶は無いのですが、南政策推進部長は旧校舎の耐震工事(外側に耐震部材が見えないタイプ)に2億5000万掛かる事を強調していました。その金額をクラウドファンディングで集めるのは不可能でしょう。
前述の勉強会で講義してくれた武蔵美の先生はやり方次第で5000万以下のようなことを言っていましたが我々庶民には確かめるすべはありません。
出席者の中から旧校舎は雨漏りだらけで旧いから有名デザイナーの作だからと言って残す必要はない壊すべき、危険と言った意見が出ていました。
個人的には、中庭があり迷路のような構造は中に入るととても面白く、生き生きした外観のとても美しい建築なので出来れば残したいものだと思っています。
旧校舎の写真、参考文献等はこちらで。>>>
また小文間小学校沿革の概略はこちらで>>>
2点とも小生編集。


2018/03/05後記
市役所政策推進課よりのご指摘で南政策推進課長>南推進部長に訂正しました。お詫び致します。

Tag:地域、取手、小文間  comment:0 

プロフィール

ぎんよう

Author:ぎんよう
彫刻家でもある鈴木厚が磁器を中心に器を制作しています。

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